オリジナルTシャツの作り方には、型作りからデザインまで自分で作成するやり方や、デザイン案だけ渡してプリント会社に作ってもらうやり方などさまざまな方法があり、コストや難易度を加味しながら、その方法を選択することが大切です。
とはいえ、初心者からすると「何からすればよいか分からない……」ということもあるでしょう。
この記事では、初心者向けにオリジナルTシャツの作り方について、作業工程ごとに解説していきます。
自分に合ったやり方を見つけて、世界にひとつだけのオリジナルTシャツを作ってみてくださいね。
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【3パターン】オリジナルTシャツの作り方
オリジナルのTシャツを作るといっても、その方法はさまざまです。
ここでは、3つのやり方について、かんたんな手順やその難易度について紹介します。
自作
布から始まり、オリジナルTシャツを自分の手で生み出す。そんな達成感を感じられるのが「1から自分で手作りでTシャツを作る方法」です。
手芸が好きな方や、細部まで自分のオリジナリティを出したい方にとっては楽しい作業になるでしょう。しかし、縫製やデザインの技術が必要なため、初心者にとっては難易度が高いかもしれません。
<手順>
- Tシャツの生地を選び、型紙を使ってパーツを切り出す
- パーツを縫い合わせていき、Tシャツの形にする
- デザインを描くための布用のペンやアイロンを使ってデザインを描く
<コスト>
- 材料費(生地や糸、デザインに使用するペイントやアイロンシート)のみ
自宅に手芸用品がある場合はコストを抑えられますが、ない場合はそれらを購入する必要があります。
この方法は、時間をかけて一つひとつ丁寧に作ることが好きな方、または予算を抑えたい方におすすめです。自分のアイデアを形にする達成感は、ほかの方法では味わえない特別なものとなりますね。
アプリなどを利用して自作する方法
アプリを利用することで、プロのようなデザインのTシャツを手軽に作ることができます。特に有名なのはユニクロの「UTme!」ですね。自分で作ったデザインがプリントされたTシャツの販売も行えます。
<手順>
- アプリでイラストや文字、写真などを配置し、自分だけのデザインを作る
- 完成したデザインをデジタルデータとして保存する
- Tシャツ印刷サービスなどを利用し、印刷してもらう
<コスト>
- アプリ代(有料の場合)
- Tシャツ印刷サービスなどの利用料
- Tシャツ代
アプリによっては印刷まで一気通貫で行えることもありますが、デザインと印刷は分けたほうが安くできることもあるので要注意。
また、UTme!などのサービスでは、著作権の規制が厳しく、好みのデザインでプリントができないこともしばしば……。
この方法は、便利なツールを使ってテンプレートを元にデザインのアイデアをあれこれ練りたい方、手軽にオリジナルTシャツを作りたい方におすすめの方法です。
オリジナルプリント会社に依頼する方法(初心者におすすめ)
手間をかけずに、プロのクオリティでオリジナルのTシャツを手に入れるなら、「オリジナルプリント会社に依頼してTシャツを作る方法」が最適です。
<手順>
- 自分の希望するデザインの概要をプリント会社に伝える
- 文字やイラスト、カラーなど、Tシャツに何をどのように印刷するかを決定する
- プリント会社がデザイン案を作成し、それを基に微調整を行って最終的なデザインを決定する
デザインの作成やTシャツの印刷は全てプリント会社が行うため、特別なスキルや経験は必要ありません。ただし、自分の思い描くデザインをうまく伝える力が求められます。
<コスト>
- デザイン費用
- Tシャツの印刷費用(大量注文する場合は割引があることもあります。)
- Tシャツ代
ちなみに、当サイトを運営するwatasiino!!では、手書きのデザインイメージから、プロが本格的なデザインを作ってくれるので、多少費用がかかってもハイクオリティなTシャツをつくりたいという方におすすめですよ。
この方法は、自分でデザインを考え、それを形にすることに負担を感じる方や、大量にTシャツを作りたい場合におすすめの方法です。また、プロの技術を活用して高品質なTシャツを作りたい方にも適していますよ。
自作・ハンドメイド(完全手作り)でのオリジナルTシャツの作り方
ここでは、完全手作りでTシャツ本体を制作する場合の具体的な手順について解説します。
ハンドメイドでのTシャツ制作の第一歩は、型紙作りです。それぞれの体型に合った最適な型紙を作ることで、自分だけのオリジナルTシャツが作れます。
Tシャツのパターン(型紙)を引く
まずは、パターンの引き方についてです。(パターンとは、服飾の用語で型紙のこと。)
<手順>
- 自分の身長や肩幅のサイズをメジャーで測る
- それを基に、紙に対応する大きさで線を引く
- 製品が完成したときの形に沿ってパターンを引く。(このとき、生地の伸縮性を考慮することが重要です。)
型紙なしでもTシャツは作れる?
型紙がない場合でも、工夫次第でTシャツは作れます。例えば、自分の体型に合ったTシャツを手に入れて代用できます。
ただし、型紙は服作りの重要な工程です。Tシャツはかなりシンプルな作りなのでなんとかなることもありますが、できるだけ用意したほうがよいでしょう。
適切な生地を選びカットする
Tシャツの生地選びは、仕上がりの質感や着心地に大きく影響します。
Tシャツの生地は、綿やポリエステルの混紡生地が一般的です。綿は自然素材で肌触りが良く、ポリエステルは耐久性に優れています。
好みに応じて、ストレッチ性のある生地を選ぶのもよいでしょう。
<手順>
- 型紙を生地の上に置き、型紙に沿って生地をカットし、Tシャツの前身頃(まえみごろ)と後身頃(うしろみごろ)の2つのパーツを作ります。ここで重要なのは、縫い代を考慮して型紙よりも1~2cm大きめにカットすることです。
- 袖も同様に型紙を利用して生地をカットします。袖は2つ作ります。(型紙がなくとも、身頃の型紙から袖部分を取り除き、それを使って袖部分を作ることもできます。)
以上の工程で、Tシャツのパーツが全て揃います。
ミシンで縫製する
最後にミシンで縫製していきます。
<手順>
- 生地の端をミシンで処理する
- 肩と袖を縫った後、袖と脇下を一続きに縫い合わせる
- 首周りと裾を縫い上げることでTシャツが完成する
Tシャツの縫製には、ロックミシンの活用がおすすめです。
ミシンとロックミシンの主な違いは、縫い目の処理方法です。一般的なミシンは直線やジグザグのステッチを作るのに対し、ロックミシンは生地の端をロック(包み込むように縫う)することでほつれを防ぎます。
Tシャツなどの衣類を作る場合、ロックミシンを使うと、仕上がりがきれいで長持ちします。しかし、ロックミシンは高価なので家にないことも多いですよね。
一般的なミシンでも、ジグザグステッチを用いて生地の端を処理することで、ロックミシンに近い効果を得ることができますよ。
手縫いでもよいですが、裁縫に自信がない方にはややハードルが高いかもしれません。
【初心者】オリジナルTシャツの作り方【デザイン編】
直接Tシャツに手描きでもよいですが、せっかくならハイクオリティなイラストやロゴなどのデザインをプリントして、質の高いオリジナルTシャツを作りたいですよね。
この章では、簡単に本格的なTシャツのデザインを作成する方法について紹介します。
オリジナルTシャツの作成アプリを利用する
大まかな利用方法は以下の通りです。
- アプリをダウンロードし、開く
- Tシャツのサイズ、色、デザイン位置などを選択
- デザインをアップロードまたはアプリ内のテンプレートを選択
- デザインを調整(サイズ変更、位置調整など)
- 完成
手軽にデザインを作れるのがメリットですが、デザインテンプレートが豊富でない場合もあるため、ほかのユーザーとデザインがかぶる可能性もあり、自由なデザイン表現には制限があるといえるでしょう。
デザインアプリやソフトを利用する
より自由度の高いデザインを作りたい方には、専用のデザインアプリやソフトを利用する方法も考えられます。
無料のソフトも多く、シミュレーターを使ってデザインの見え方を確認しながら、自由な形でロゴやイラストを描けます。こちらも、多くのテンプレートが用意されていて、初めてでも取り組みやすいです。
また、既存の写真をアップロードしたり、Instagramの投稿と連携したりして、Tシャツのデザインを作れるアプリもあります。
ただし、イラストレーターやフォトショップなどのデザイン作成ソフトは、使用経験がない初心者には使いこなすのが難しい場合があります。また、高機能なソフトやオプションを使用したい場合は別途費用が発生する場合もあるので注意が必要です。
オリジナルTシャツのデザイン作成におすすめのアプリは、以下の記事でも紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
デザインを作成してくれる印刷業者に依頼する(初心者におすすめ)
最後に、デザイン制作をプロに任せる方法です。
手書きのデザインや写真を印刷業者に依頼すれば、高品質なオリジナルTシャツを作成することができます。自分でデザインを考える時間がない方や、特別なイベントなどでプロの品質を求める方におすすめの方法です。
ちなみに、デザイン作成アプリなどでデザインを作成し、印刷業者に送る際はデータの形式に気をつけましょう。業者によっては、対応していない場合もあります。
【初心者】オリジナルシャツの作り方【プリント(印刷)編】
最後にTシャツのプリント方法について紹介します。
プロに依頼したほうがクオリティが高くなりますが、過程を楽しみたい方は自宅で印刷するのもよさそうですね。
転写シートを使用する場合
転写シートなら、アイロンとプリンターを使ってかんたんにTシャツへデザインを印刷できます。手順は以下の通りです。
- デザインの準備:最初に、デザインをデジタル化します。すでにデジタル化されたデザインがある場合は、そのまま使用します。
- 転写シートへの印刷:転写シートをプリンターにセットし、デザインを印刷します。シートの向きやプリンターの設定に注意しましょう。
- アイロンで転写:印刷された転写シートをTシャツの適切な位置に置き、アイロンでシートをTシャツに固定します。アイロンの設定や押し付ける時間は、シートの指示に従ってください。
- シートの剥がし:一定時間経過した後、転写シートを剥がします。熱が冷めてから剥がすと、綺麗に転写できます。
初心者でもすぐに実践可能なので、自作でのTシャツ印刷にはピッタリの方法です。
ただし、耐久性が低く、洗濯すると色落ちや剥がれることがあるのに加え、一部の複雑なデザインや、細かい文字は表現しきれないことがあります。
シルクスクリーンでおこなう場合
シルクスクリーン印刷は、特定の部分を塞いでインクが通らないようにした状態でインクを押し通す方法です。塞がれていない部分からインクが通り、デザインが生地に転写されます。
シルクスクリーンでの印刷の手順は以下の通りです。
- スクリーンの準備:シルクスクリーンフレームを準備します。フレームは木製や金属製があり、その上に絹やナイロン、ステンレススチールのメッシュが張られています。
- デザインの準備:デザインをフィルムに印刷します。このフィルムがスクリーン印刷の型となります。
- スクリーンにデザインを焼き付ける:感光剤をスクリーンに塗布した後、フィルムをスクリーンに貼り付け、UVライトで感光剤を硬化させます。
- インクの塗布:硬化させたスクリーンをTシャツにセットし、スクリーンにインクを塗布します。スクレイパーを使ってインクを均一に広げ、デザインをTシャツに転写します。
- インクの乾燥:最後に、インクが乾くまで待ちます。完全に乾燥させることで、洗濯にも耐える耐久性を得られます。
シルクスクリーンであれば、長持ちし、洗濯してもインクが色落ちしにくいです。また、一度型を作ってしまえば、同じデザインを大量に印刷することが容易です。
ただし、初期投資として、スクリーンフレームやスクレイパーなどの道具が必要であり、家庭で実践するのはなかなか難しいですよね。
また、デザインの変更が難しく、一度にひとつの色しか印刷できないのにくわえ、学習曲線があり、初心者には難易度が高すぎる点もデメリットでしょう。
そのほかのプリント方法
先述した2つが一般的なTシャツの印刷方法ですが、ほかにもやり方はあります。
印刷方法 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ダイレクト・トゥ・ガーメント(DTG)印刷 | ・専用のプリンターで直接衣料品にデザインを印刷する方法。 ・多色デザインや複雑なグラデーションも表現できるため、細かいディテールを必要とするデザインに適しています。 | ・高品質で詳細なデザインが可能 ・多色デザインが容易 ・小ロットの生産に適している | ・DTG専用プリンターが必要で、高価 ・一部の生地に対応していない可能性がある |
ヒートプレス印刷 | ・熱と圧力を使用してデザインをTシャツに転写する方法。 ・通常、ヒートプレス印刷には特別なビニールを使い、このビニールにデザインをカットして使用します。 | ・素早くシンプルなデザインが可能 ・多色デザインでも色が混ざらない ・ビニールの種類により、さまざまなエフェクト(金属感、グリッターなど)が可能 | ・細かいディテールや複雑なデザインには適していない ・多色デザインは作業が複雑になる |
ダイ・サブリメーション印刷 | ・熱を使ってインクをガスに変え、そのガスを生地に浸透させる方法。 ・ポリエステルなどの合成素材に適しており、非常に耐久性があります。 | ・インクが生地に直接浸透するため、非常に耐久性がある ・全面プリントが可能 | ・ポリエステルなどの特定の素材にのみ適用可能 ・基本的に白色または淡色の生地にしか適用できない |
どの方法にもメリットとデメリットがありますが、専用の機械や環境が必要とされるため、手軽にオリジナルTシャツを作りたい方や初心者には向いていない方法かもしれませんね。
【FAQ】Tシャツの作り方に関するよくある質問]
最後にオリジナルのTシャツを作成する際に、疑問に感じやすいポイントを回答とセットで紹介します。
子ども用のTシャツの作り方は?
子ども用の小さいサイズのTシャツを作る場合も、基本的には大人用の際と違いはありません。
ただし、いくつか押さえておきたいポイントもあります。
まずはサイズ選びです。子どもは成長が早く、サイズがすぐに変わります。そのため、少し余裕のあるサイズや、伸縮性のある生地を選ぶのがよいでしょう。
さらに、動きやすいカッティングやゆとりを持たせるのがポイントです。
もう1つは、デザインの耐久性と安全性への配慮です。
プリントや装飾が剥がれたり、小さな部品が外れたりすると、子どもが誤って飲み込む危険性があるため、安全性と耐久性を重視したデザインが必要です。
また、洗濯機で何度も洗えるような耐久性の高いデザインにすることで、長く使用できます。どうしても転写シートなどを用いたプリントだと剥がれやすくなるため、Tシャツ作成サービスや事業者に依頼して作ってもらうのが好ましいでしょう。
Tシャツの型紙はメンズとレディースで異なる?
Tシャツの型紙は、メンズ用とレディース用で異なる場合があります。特に、体型の違いに合わせて型紙が作られるため、フィット感やシルエットに違いが出ます。
シルエットについておいては、メンズのTシャツは肩幅が広く、ストレートなラインを持つ型紙が一般的です。一方、レディースはウエスト部分が少し絞られているデザインや、肩幅が狭く、全体的にフィット感を意識したシルエットが特徴的です。
これにより、体のラインを強調するような仕上がりになります。
また、首周りや袖の形にも男女で若干違いがあります。レディースTシャツは、首回りがやや広めのデザイン(ラウンドネックやVネック)が選ばれることが多く、メンズは一般的にクルーネックが主流です。
また、袖の長さや形状も異なり、レディースでは短めで柔らかなラインが採用されることが多いです。
このように、体型に合わせてフィット感を調整したい場合や、オーバーサイズでゆったりとしたデザインを目指す場合など、自分の目的に応じた型紙を選ぶとよいでしょう。既成の型紙を少しアレンジして、オリジナルのTシャツを作ることもできます。
メンズ・レディースで異なる型紙を選ぶ際は、試しに仮縫いをしてフィット感を確認することをおすすめします。
コンビニでTシャツのプリントはできる?
コンビニでは、Tシャツのプリントを直接行うことは基本的にできません。通常、コンビニのプリント機能は文書や写真の印刷、証明写真の出力などに限定されています。
Tシャツのプリントサービスは提供されていないため、コンビニでは自作Tシャツのプリントは不可能です。
また、転写シートを用いてプリントしたい場合は、専用のプリンターが必要になります。
オリジナルTシャツ作りの初心者はwatasiino!!に任せるのがおすすめ◎
今回は、オリジナルTシャツの作り方について、「Tシャツ本体の制作方法」「デザインの作成方法」「印刷方法」の3つに分けて解説しました。
1から自作することで、よりオリジナリティの高いTシャツを作ることができますが、色落ちや完成品のクオリティなどで満足のいくものができない可能性があります。
専門的な方法を用いて、クオリティの高いTシャツを自作することもできますが、業務用の機械などを購入し、自宅に設置するのは現実的ではありません。
ラクで高品質かつ、オリジナリティの高いTシャツを作りたい方には、watasiino!!がおすすめです!
watasiino!!は、デザイン作成から印刷までワンストップのオリジナルTシャツ作成サービス。手描きのデザインイメージや写真さえいただければ、プロのデザイナーが本格的なデザインを作成いたします。
また、フルカラーでの印刷はもちろん、パントーンなどの特殊な色での印刷も可能なので、より高いオリジナリティを求められるはずですよ!
さらに、注文枚数は1枚から数万枚まで対応可能。オリジナルTシャツ作成のスペシャリストとして、プライベート用でもオフィシャル用でも同様のハイクオリティで納品いたします。
オリジナルのTシャツ作りを検討されている方は、ぜひ一度watasiino!!にご相談くださいね。
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