クラスやチームメイトの一体感を高められるクラスTシャツ。
あえて全く同じデザインにするのではなく、色とりどりのシャツに仕上げることができる方法の1つが「タイダイ染め」です。
仕上がりが1枚ごとに違うタイダイ染めはオリジナリティがあり、クラスTシャツにぴったりですよ。
この記事では、タイダイ染めを取り入れたクラスTシャツの作り方や、模様のデザインパターンなどを解説します。
また、制作事例や制作時によくある失敗なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
![](https://printable.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/スクリーンショット-2024-02-07-14.00.39.png)
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クラスTシャツを「染める」ことは可能?
クラスTシャツを「染める」デザインにすることはできます。染料を使って1枚まるごと染め上げるなど、Tシャツを染める方法はいくつかありますが、なかでも定番なのが「タイダイ染め」です。
この章では、「タイダイ染め」の特徴について解説します。
クラスTシャツの染め方の1つ、タイダイ染めとは
「タイダイ染め」は、縛るという意味の英語の「Tie(タイ)」と、染めるという意味の英語の「Dey(ダイ)」を組み合わせてできた言葉です。
その名のとおり、生地を縛って染める手法のことで、絞り染め(しぼりぞめ)とも呼ばれています。
染める前に、生地を折ったり縛ったりすることで、染料が均等に行き渡らないようにします。これにより、独特の模様を生み出すことができ、手作業で染めることから同じデザインは二度とできないのも特徴です。
本来、生地の染色は熱を加えて一定に染めるのが一般的です。一方で、タイダイ染めは直接染料で染める手法のため、部分的に染めたり、さまざまな色に染めたりと個性を出しやすいという魅力もあります。
タイダイ染めクラスTシャツの魅力
タイダイ染めでクラスTシャツを制作する醍醐味は、制作過程を楽しめることにあります。
全員が納得できるクラスTシャツを完成させるには、相違する意見をまとめる必要があり、難しいこともあるでしょう。
しかし、タイダイ染めなら、どこをどのように縛るのか、何色を使うのかによって仕上がりが変わるので、仲間との違いを楽しみながら自分だけの1点ものを制作できます。
また、普段体験することのない「Tシャツを染める」という経験は、特別な思い出になることでしょう。
クラスTシャツのタイダイ染めに必要なもの
タイダイ染めに必要なものは、次のとおりです。
- 染色するTシャツ
- 染料
- 固着剤(塩とお湯でも可)
- 色止め剤(塩とお湯でも可)
- バケツ
- 染料を入れるボトル
- ゴム手袋
- 輪ゴムやタコ糸
- ワイヤーネット
染色するTシャツは、染まりやすいコットンや麻、レーヨン素材がおすすめです。
また、染料は市販されているものをお湯で溶いて使うため、使う色の数だけドレッシングボトルなどの容器を準備しておきましょう。
ワイヤーネットは、Tシャツを置いて染料をかける際に使用します。
固着剤や色止め剤を用意する際、40度〜60度のお湯が必要になります。あらかじめ温度調節したお湯を準備しておくと、スムーズに進めることができますよ。
タイダイ染めの染料は?
タイダイ染めの染料は、市販されているものを使いましょう。
手芸店や楽天、Amazonなどで販売されていますよ。
タイダイ染めに必要な溶剤や、複数の色がセットになった作成キットも販売されています。
複数の色を使いたい場合は、タイダイ染めの作成キットがおすすめです。
クラスTシャツのタイダイ染めのやり方
クラスTシャツのタイダイ染めの手順を解説します。
1.染める前にTシャツを洗う
染める前に、生地についたのりを取るため、Tシャツを一度洗います。
このとき、漂白剤や柔軟剤は使わないようにしてください。
2.作りたい模様に合わせて絞る
作りたい模様に合わせて、輪ゴムやタコ糸で縛ります。
タイダイ模様の種類については後の章で解説します。
このとき、輪ゴムやタコ糸はきつく縛らなくても取れない程度に縛れば大丈夫です。
3.固着材に15~30分漬け込む
染料を定着させるために固着剤に15〜30分漬け込みます。
固着剤はソーダ灰というものを水に溶かして使うのですが、お湯と塩で代用可能です。
40度〜60度のお湯1リットルに対して、塩250グラムを入れてよく混ぜましょう。
4.染料液を作る
染料をお湯で溶きます。
色の濃淡はお湯の量で調整できるので、濃いめがよければお湯を少なめに、薄めがよければお湯を多めに入れましょう。付属の説明書を参考にしてくださいね。
染料が溶け残ってしまうと、染めムラの原因になります。できるだけしっかり溶かしましょう。
溶かした染料液はボトルに入れて用意しておきます。染料液を入れるボトルは、口の細いものを選ぶとTシャツにかけやすくなりますよ。
5.Tシャツを染色する
ワイヤーネットの上にTシャツを置き、染料をかけていきます。隣の色と色が混ざらないように注意しましょう。色が混ざってしまうと、別の色になってしまう可能性があります。
6.袋に入れて24時間放置する
染めたTシャツをビニール袋に入れて24時間放置します。
保管する際は、直射日光を避け、平らな場所に置いてください。
7.輪ゴムやタコ糸を外し水洗いする
最初は輪ゴムやタコ糸は取らずに水洗いします。
色が出にくくなったら、絞っているものを外して、再度水洗いしましょう。
8.色止め剤に15分~30分漬け込む
色止め剤に15分〜30分漬け込みます。
手順3で作った固着剤(お湯1リットルに対し、塩250グラムを入れたもの)でも代用できます。
9.水が透明になるまですすぎ、乾かす
最後に水が透明になるまですすぎ、乾かします。
乾かす際は日に当たらないよう、陰干ししてください。
タイダイ染めのクラスTシャツのデザインパターン
タイダイ染めのデザインパターンを紹介します。
![](https://printable.jp/contents/wp-content/uploads/2023/02/template_96-300x158.jpg)
マーブル模様
定番模様の1つ。複数の色が混ざり、大理石のような模様が出ます。
マーブル模様は、Tシャツを縛ることなくできるので初心者におすすめの手法です。
まだら模様
ランダムな染めムラが出る定番の模様です。
Tシャツをくしゃくしゃに丸めて輪ゴムで止め、染色液をかけるだけなので難易度は低め。
縛る場所や丸め方によって模様が変わるので、簡単に楽しめますよ。
じゃばら模様
異なる色が交互に出て直線的な模様になります。
Tシャツをじゃばら折りにして、奥まで染色液を染み込ませる必要があるため難易度は上がります。
豆縛り模様
タイダイ染めで代表的な模様の1つで、円形の模様ができます。
まだら模様と同じく、生地をつまんで縛り、染めたい部分に染色液をかける手法です。
縛り方に合わせて、模様の大きさを調節できます。
タイル模様
タイル状に四角形がならんだ直線的な模様です。
大きめにじゃばら折りにした後に縛って、染料を奥まで染み込ませます。
じゃばら模様より大きく折れるので比較的簡単な手法で、より個性的な模様に染めたいときにおすすめです。
サークル模様
いわゆるうずまき模様。
円の中心にしたい部分をつまみ、つまんだ部分を中心に、全体が渦上になるまでひねります。
サークル模様は、Tシャツ全体を巻き込んで染めるので、インパクトのある模様に仕上がるのが特徴。
Tシャツを縛る工程が少し難しく、テクニックが求められます。
幾何学模様
幾何学模様は、円形や四角形などを組み合わせた複雑な模様です。
さまざまな図形を組み合わせるには、Tシャツの折り方や縛り方が複雑になってくるため、初心者にとっては難しいでしょう。
タイダイ染めクラスTシャツの制作事例
タイダイ染めクラスTシャツの制作事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。
![クラスTシャツ染める1](https://printable.jp/contents/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-24-164736.png)
こちらは、まだら模様のタイダイ染めTシャツです。青や紫をベースにしたカラーがきれいなグラデーションになっています。
![クラスTシャツ染める2](https://printable.jp/contents/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-24-164746.png)
サークル模様を取り入れた、タイダイ染めです。全体的に蛍光色が入り、目立つクラスTシャツに仕上がっています。
![クラスTシャツ染める3](https://printable.jp/contents/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-24-164755.png)
こちらもサークル模様のクラスTシャツですが、先ほど紹介したものより原色に近い色合いです。青や赤、黄など映える色の組み合わせで、うずまき模様がじょうずに表現されていますね。
【FAQ】タイダイ染めのクラスTシャツ制作に関するよくある質問
タイダイ染めのクラスTシャツ制作に関する、よくある質問をまとめました。
単色で染めるのもあり?
タイダイ染めは単色で染めるのも、もちろんありです。
派手なイメージを持たれやすいタイダイ染めですが、単色で染めることで落ち着いた雰囲気にすることもできます。
色の選び方で印象は変わりますが、グレーやネイビーなどは特に落ち着いた印象になるでしょう。
一方、赤やオレンジは単色でも華やかになります。
派手過ぎないタイダイ染めを希望する場合は、単色染めもよいでしょう。
タイダイ染めでやりがちな失敗は?
タイダイ染めでやりがちな失敗はいくつかありますが、次のようなケースが特に多いです。
- 色が混ざってしまいイメージと違う色になる
- 染料の調節が難しい
- 絞りがゆるくてちゃんと染まらない
「染料をかける際に色が重なってしまい、放置している間にさらに混ざって変色してしまった」という失敗例があります。
染料をかけるときはなるべく重ならないようにしましょう。
また、「縛りがゆるかったために色や模様の境目がわかりにくくなった」といった失敗例もあります。色や模様の境目をはっきりさせたいときは、しっかり縛ってみましょう。
初めてタイダイ染めにチャレンジする場合、まずは手順に沿って進めるのをおすすめします。
最初から自己流でやってしまうと、失敗につながりやすいので注意しましょう。
Tシャツの素材でタイダイ染めに合うもの・合わないものは?
タイダイ染めをおこなう場合、おすすめのTシャツ素材は「コットン」です。コットンは、染料が浸透しやすく発色のよい色に仕上がりになります。ほかにも、麻やレーヨンなども問題ありません。
一方、ナイロンやポリエステルは染まりにくいため、避けたほうが無難です。
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世界に1つだけのデザインに仕上げられるタイダイ染めですが、時間や手間がかかってしまうデメリットがあります。
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