暖簾(のれん)のデザインの考え方。おしゃれな制作事例や作り方も解説

暖簾は、店先や家の空間の仕切りなど、日常生活で多く目にする日本文化を代表するアイテムのひとつです。

暖簾のデザインは、場所やシーンによってさまざまですが、デザイン次第で設置場所の雰囲気はガラリと変わります。なかでも、オリジナルにデザインした暖簾なら、その場所のイメージに合った自分好みのものを作れるでしょう。

この記事では、オリジナルの暖簾を作る際のデザインの考え方や、デザイン案をご紹介します。具体的な製作事例も紹介するので、「オリジナルデザインの暖簾を作ってみたい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

暖簾デザインの考え方

オリジナル暖簾のデザインを作成するにあたって、何を軸に考えればよいでしょうか。

ここでは、暖簾のデザインの考え方について詳しくご紹介します。場所や設置目的など、さまざまな角度からデザインの方法を考えていきましょう。

設置場所から考える

暖簾のデザインを検討するにあたっては、設置場所の雰囲気や作りたい空間イメージを元にして考えるのもひとつです。

たとえば玄関に設置するのであれば、しっかりと目隠しをしながらも、適度に風や光を通してくれるような暖簾が望ましいでしょう。

また、家庭で室内の間仕切りやカーテンの代わりとして使用する場合は、インテリア効果や壁との相性を考えてデザインを選ぶことも重要です。

その際、色の濃いものや生地の分厚いものを選んでしまうと、圧迫感が出てしまうこともあるため、色や素材については使用場所を考慮して検討しましょう。

設置目的から考える

暖簾を設置する目的からデザインを考える方法もあります。

特に、店舗で使用される暖簾は広告としての役目も兼ねており、暖簾が店の印象を左右するといっても過言ではありません。

そのため、店の印象やイメージカラーに合わせるなど、集客や店のブランディングを意識したデザインにすることが重要です。

例えば、威厳や高級感を出したい場合は無地の暖簾に小さめのロゴを入れる、集客に力を入れたい場合は商品の写真をプリントするなど、さまざまなデザインのスタイルがあります。親しみやすさを出したいのなら、ちょっとしたイラストをワンポイントとして使うなど、可愛らしいデザインにするのがおすすめです。

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素材やサイズから考える

暖簾を作成するにあたって、素材やサイズを決めてからデザインを考えるのもよいでしょう。

暖簾によく使われる生地の素材として、綿と麻があります。

綿は、優しい手触りとナチュラルな質感が魅力であるのに加え、耐久性にも優れ、店舗用や日除けとして使う場合に最適な素材です。

しかし、綿といっても生地の種類はさまざまで、厚みなどによっても風合いが異なるため、設置場所や目的によって選ぶとよいでしょう。

麻は、素朴な手触りとナチュラルな高級感から、どんな空間にも溶け込む汎用性の高さが魅力です。さらに、通気性が高く、防カビ効果があるなど機能面でも優れています。

また、レース生地を使用した暖簾もあり、洋風な空間づくりがしたい場合におすすめです。特に、白やピンクの色のものはフェミニンな雰囲気が出るため、女性によく好まれます。

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暖簾のサイズの決め方は?

暖簾のサイズは、設置する場所から逆算して決めるとよいでしょう。

一般的に多く見られる暖簾の長さは、3尺7寸丈(約113cm)のものが多いですが、目隠しや日除けとして使用したいなら、約180cmの長い暖簾がおすすめです。サイズが大きく視界に入りやすいため、店の広告としても最適な長さといえます。

暖簾のデザイン案

暖簾のデザインは、店舗用であれば店の雰囲気や客層に合わせたり、家庭用であれば落ち着く雰囲気のデザインにするなど、場所や目的に合わせて考えることが大切です。

ここでは、暖簾のデザイン案を大きく3つに分けてご紹介します。

ロゴやイラストを用いたデザイン

ロゴやイラストを用いたデザインは、イメージを分かりやすく伝えられるので、店舗用暖簾におすすめです。

例えば、お茶専門店であればお茶を連想させるイラスト、寿司屋であれば魚のイラストを用いれば、ひと目で何の店か分かるうえ、記憶に残るデザインにもできます。

ロゴも、どのフォントを使用するかで印象が左右されるため、こだわりを持って決めたいポイントです。

貫禄を出したい場合は硬い印象のフォント、親しみやすさを出したい場合は丸文字フォントを使用するなど、どんな印象にしたいか、という視点から考えてみましょう。

写真を用いたデザイン

写真を用いたデザインは、鮮やかでインパクトがあるので、人目を引くことができます。店舗用であれば、イチ押しの商品の写真をプリントしたデザインにすると、集客効果もあり店の繫盛につながりやすくなるでしょう。

家庭用では、絵画やペットの写真をプリントしたデザインも人気です。絵画プリントは、気品のある雰囲気で高級感が漂いますし、ペットの写真であれば、部屋を癒しの空間に変えてくれます。

また、アーティストの写真をプリントしたデザインも人気です。しかし、アーティストの写真には肖像権があるので、あくまで自分の部屋に飾るなど、個人で楽しむためのものとして使いましょう。

店舗での利用など商業目的では使用できないため注意が必要です。

和風以外のデザイン

暖簾といえば、和風なデザインをイメージすることが多いですが、選ぶデザイン次第ではさまざまなテイストの暖簾に仕上げられます。

シンプルなグラフィックを用いたモダンなデザインは、都会的で洗練された印象があり、店や部屋をおしゃれに見せてくれます。

また、アメリカ国旗や英字プリントのデザインは、華やかでインパクトがあり、暖簾自体が1枚のポスターのような役割になるため、インテリアとしてもおすすめです。

おしゃれな暖簾のデザイン事例

ここからは、おしゃれな暖簾のデザイン事例をご紹介します。さまざまなテイストのデザインをチョイスしたので、ぜひ参考にしてくださいね。

ナチュラル(無地)なデザイン

無地のナチュラルなデザインは、シンプルで素朴なおしゃれさがあります。無地であれば、オーダーで制作してもプリント費用がかからないため、比較的安価で作成できます。

また、選ぶ素材によって透け方や肌触りが違うため、無地のデザインにするなら素材をこだわったものにするのもおすすめです。

のれん1

こちらは、深い緑色の無地の暖簾です。生地の透け感やシワが涼しげな印象で夏にぴったりですね。

のれんの写真2

こちらは、お寿司屋さんの無地の暖簾です。麻を使ったもので、素材の繊細さや素朴さから、店の威厳や高級感が感じとれます。

和風なデザイン

和風テイストは暖簾にぴったりの定番デザインです。また、店舗で使用する場合は、デザインを和風なものにするだけで、箔がついて雰囲気が良くなるため、おすすめです。

のれん写真3

こちらは、紺色の生地に鯉のイラストが描かれた和風デザインの暖簾です。ダイナミックに描かれた赤い大きな鯉は、思わず見入ってしまうインパクトがあります。

のれん写真4

こちらは、店名が書かれた和風デザインの暖簾です。日本文化を思わせる抹茶色と白字の店名がおしゃれですね。

アメリカンなデザイン

アメリカンなデザインの暖簾は、設置するだけで部屋のアイコンとなってくれるので、家庭用におすすめです。

のれん写真5

こちらは、アメリカ国旗柄の暖簾です。派手な印象があるので、雑貨屋や古着屋の内装にマッチしそうですね。

のれん写真6

こちらは、黒地に大きなロゴマークがプリントされた暖簾です。派手なデザインでありながら控えめな主張で、部屋の景観を損ねません。

モダンなデザイン

モダンなデザインは、現代的で垢抜けた雰囲気を演出できます。ひと口にモダンといっても、デザインバリエーションはたくさん考えられるので、好みのテイストに仕上げられます。

のれん写真7

こちらは、丸いグラフィックと猫が丸まったイラストが並んだモダンデザインです。グラフィックのおしゃれさと猫の可愛さが同時に楽しめる素敵なデザインですね。

のれん写真8

こちらは、北欧のテキスタイルとして日本でも人気の高いマリメッコの生地を使用したデザインです。マリメッコが好きな人からすると、部屋の景観の良いアクセントとなり、気分も上がりそうですね。

暖簾のデザインの作り方

ここからは、実際に自分で暖簾のデザインを作る方法をご紹介します。

暖簾デザインの作成方法は大きく分けて、下記の3つです。

  1. ゼロから自分でデザインを作る
  2. デザインのテンプレートを使用する
  3. 印刷会社のデザイナーに作成してもらう

このうち、1と2の方法に関しては、印刷会社や暖簾作成サービスによってデータ入稿に制限があり、好みのデザインに仕上げられない場合があるため、注意が必要です。

ゼロから自分でデザインを作る

自分でゼロからデザインを作りたい場合、イラストレーターやフォトショップなどのデザインツールを使ったり、手書きしたりすることでデザインを自作することが可能です。

しかし、デザインツールを使った経験がない場合は、使いこなすのが難しく、思った通りのデザインに仕上げることは難しいでしょう。

また、拡張子の問題などからデータ入稿に制限があり、うまくいかない場合もあります。印刷ではなく暖簾に直接ペイントして手作りする場合も、やり直しが効かない一発勝負となってしまうため難易度が高いです。

そのため、オリジナルデザインを作成したい場合は、暖簾作成やデザイン作成などのサービスを行っている業者を利用するのがおすすめです。

デザインのテンプレートを使用する

オリジナル暖簾を作成できるサイトやデザインツールのテンプレートを利用して、デザインを作るのもひとつの方法です。デザインのテンプレートをうまく組み合わせることで、デザイン作成の経験がなくとも、本格的なデザインを作ることができるでしょう。

しかし、サイトによってはテンプレート数に限りがあるため、デザインの自由度が低く、理想のデザインを作成できないケースもあります。

印刷会社のデザイナーに作成してもらう

満足のいく理想のオリジナルデザインを作成したい場合は、印刷会社のデザイナーに作成してもらう方法がおすすめです。

印刷会社ではさまざまな顧客の依頼に対応しているため、その中で培った経験とノウハウから、理想のデザインを作成してくれます。

デザインアイデアや表現に困っていたとしても、簡単な手描きイメージや写真を用意すれば、本格的なデザインを作成してくれる場合もあります。さらに、デザインを活かした印刷方法までを考えて、仕上げられるのもメリットです。

オリジナルプリントサービスのwatasiino!!では、無償で暖簾のデザイン作成から印刷まで対応してくれますよ。

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オリジナル暖簾ならデザインから相談できるwatasiino!!がおすすめ!

暖簾は店の看板となるだけなく、その空間の印象を左右するものなので、デザインはできるだけ妥協したくないものです。

理想のデザインの暖簾が欲しいと考えている人は、オリジナルプリントサービスのwatasiino!!を利用してオリジナル暖簾を作ってみてはいかがでしょうか。watasiino!!なら、名入れやフルカラーなど、自由なデザインでプリントが可能なので、希望通りのデザインに仕上げられます。

さらに、通常サイズだけでなく希望サイズにも柔軟に対応でき、店や自宅にぴったりの大きさの暖簾が作れるメリットもあります。

また、自社工場を持っており短納期で納品可能なため、急ぎの納品希望でも対応可能です。

デザインや納期の相談など分からないことがあれば、気軽にwatasiino!!に問い合わせをしてみてくださいね。

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