ジェンダーレスカラーとは?2023年のトレンドや代表カラー、ファッション事例を紹介

ジェンダーレスカラーとは?2023年のトレンドや代表カラー、ファッション事例を紹介

「ジェンダーレスカラー」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか。

なんとなく知ってはいるけど、どんなカラーなのかといわれると、はっきり答えられないな……という人も多いのでは?

ジェンダーレスは、SDGsのゴールのひとつにもなっていて、現代を生きるうえでとても大切な問題です。

「つまり、ジェンダーレスとは?」
「ジェンダーレスカラーってどんな色なの?」
「ジェンダーレスカラーを使うと、良いことがあるの?」

など、ジェンダーレスカラーに関する疑問を、この機会に解決してみましょう。

目次

ジェンダーレスカラーとは?

ジェンダーレスカラーとは、ひとことで言うと「性別のイメージにとらわれない色」です。

たとえば「男の子は青、女の子はピンク」「ランドセルは男子が黒で、女子が赤」のように、かつての日本には、性別と色に関する固定概念がありました。ジェンダーレスカラーとは、そういった固定概念にとらわれない色と言い換えてもよいでしょう。

では、「ジェンダーレス」とは、どういう意味なのでしょうか?

確認しておきましょう。

そもそもジェンダーレスとは

「ジェンダーレス」とは、先ほど挙げた「男の子は青、女の子はピンク」のような「性による社会的な境界線や区別をなくそう」という考え方です。中立的あるいは中性的という意味で使われる「ジェンダーニュートラル」と、ほぼ同じ意味合いで使われます。

ジェンダーレスという言葉では、最近「ジェンダーレストイレ」が話題になりました。性別に関係なく、誰もが使えるトイレです。

海外では、受け入れられている地域もあるようですが、日本ではまだ浸透しておらず、2023年4月にオープンした歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレは、大きな物議を醸しました。

ジェンダーレスとジェンダーフリーの違いは?

「ジェンダーレス」と似た言葉、「ジェンダーフリー」との違いも確認しておきましょう。

  • ジェンダーレス:性による社会的な区別をなくすこと
  • ジェンダーフリー:性による社会的な差別をなくすこと

たとえば働き方でいえば、「性別に関係なく、好きな仕事をしよう」というのがジェンダーレスの考え方。一方のジェンダーフリーは「女性は事務仕事、男性は力仕事をするのが当然という性差別をなくす」という考え方になります。

視点を変えると、「ジェンダーフリーな社会を実現するためには、ジェンダーレスな考え方や社会の仕組みが必要」といえるかもしれません。

ジェンダーレスカラーの定義はある?

では、ジェンダーレスカラーとは具体的にどのような色を指すのでしょうか?

定義としては「性別のイメージにとらわれない色」なので、特定の色が定められているわけではありませんが、性別に関係なく使いやすい色身につけやすい色を一般的にはジェンダーレスカラーと呼んでいます。

代表的なジェンダーレスカラーは?

特定の色が決まっているわけではないジェンダーレスカラーですが、中性的な色としてよく挙がるのは、イエローやグリーンです。最近では、パステルカラーやグレイッシュカラーもジェンダーレスカラーとして取り上げられるようになりました。

パステルカラーは、原色に白を混ぜた中間色で、やわらかく、ふんわりとした印象の色です。グレイッシュカラーは、グレーがかったパステルカラーで、シックで落ち着きのある色といえます。

また、白や黒などのモノトーンも、性別に関係なく身に着けやすいジェンダーレスカラーです。

参考までに、2018年、一般社団法人 日本流行色協会は、レディースウェアに「Gender Neutral(ジェンダーニュートラル)」というカラーグループを設定しています。ここで提案されたのが、ベージュをはじめとしたスキンカラーでした。

Gender Neutral ジェンダー・ニュートラル

(出典・引用:2018年春夏JAFCAレディスウェアカラー|一般社団法人 日本流行色協会

ジェンダーレスカラーはどのようなところで用いられている?

では、ジェンダーレスカラーは実際にどのようなところで使われているのでしょうか?

じつは、私たちの日常にも浸透しつつあるんですよ。いくつかの例を見てみましょう。

ファッション

もっとも分かりやすいのは、ファッションに取り入れられるジェンダーレスカラーです。

たとえば、小学生が使うランドセルには、ジェンダーレスカラーが取り入れられています。

昔は、男の子のランドセルは黒、女の子は赤を使うのが当たり前でした。しかし、今ではカラフルなランドセルが増えましたよね。

紫や水色は女の子にも人気ですし、キャメルやブラウンを使う子も見かけます。赤いランドセルを使う男の子も増えました。また、青や緑は、男女問わずに好まれている色です。

ジェンダーレスカラーとジェンダーレスファッションの違いは?

ところで、ジェンダーレスカラーを使ったファッションと、ジェンダーレスファッションは何が違うのでしょうか?

ジェンダーレスカラーのファッションは、色にジェンダーレスな要素を取り入れています。一方ジェンダーレスファッションは、色だけでなく、形やデザインなど服そのものに、男女の区別なく着られる要素を取り入れたものです。

昨今は、中学校や高校の制服にも、ジェンダーレスファッションが取り入れられています。たとえば女子生徒がスカート以外にパンツも選べる、リボンのほかネクタイも選べる学校も増えてきました。男子生徒がスカートを選べる学校もあります。

美容機器やコスメ用品

美容機器や化粧品などのコスメ用品にも、ジェンダーレスカラーが取り入れられています。

たとえば美顔器やヘアアイロンは、もともと女性が使うものとして作られていました。そのため、本体の色はピンクやゴールドなど、形は丸くてかわいらしい商品が主流だったのです。

しかし最近では、男性にも美容機器に対する需要のあることが分かってきました。

そのような事情を受け、性別を問わないグレーやネイビーを本体に使い、どんなインテリアにも馴染むスタイリッシュな商品が登場しています。

インテリアや看板

ショップや施設のインテリアにも、ジェンダーレスを意識したカラーが使われていることにお気づきでしょうか。

たとえばジェンダーレスを意識したファッションショップでは、壁紙やインテリアにジェンダーレスカラーを用い、誰にとっても居心地の良い環境を整えています。

トイレや更衣室などの看板も、以前は女性用は赤、男性用は黒や青で区別していました。しかし最近はジェンダーレスカラーが取り入れられ、シンプルな黒やシルエットのみのデザインが増えています。

ジェンダーレスカラーを取り入れるメリット・デメリット

では、ジェンダーレスカラーを取り入れることにどんなメリットがあるのでしょうか?また、デメリットも考えてみましょう。

メリット

ジェンダーレスカラーを自分のファッションに取り入れるメリットは、たくさんあります。

たとえば、

  • 個性を主張できる
  • 好きな色を身に着けられる
  • 相手に、ニュートラルな印象を与えられる
  • あらゆるジェンダーを受け入れる意思表示ができる

などです。

「女性らしさ」「男性らしさ」を強く主張しないジェンダーレスカラーは、親しみやすく受け入れやすいという要素を持っています。

デメリット

デメリットとして挙げられるのは、次の2点です。

  • ピンクや青など、性別のイメージにつながる色を取り入れにくくなる
  • ジェンダーレスを主張しすぎると、押しつけと受け取られる可能性がある

あまりジェンダーレスカラーにこだわりすぎると、損な面もあるかもしれません。とはいえ、ファッションで好きな色を楽しむ分には、心配ないでしょう。

【2023最新】トレンドのジェンダーレスカラー

2023年5月現在、イチオシのジェンダーレスカラーをご紹介します。

日本流行色協会が、2023年のテーマカラーとして選定した「ルミナスイエロー」です。温かみのあるパステルカラーの黄色で、見る人に優しさ、穏やかさ、希望を感じさせてくれます。淡く柔らかい色が不安な気持ちをそっと癒し、明るい気持ちにしてくれるという理由で選ばれました。

協会では、ルミナスイエローのキーワードとして「多様性・広がる・共生」などの言葉も挙げています。まさにジェンダーレスカラーの代表といえそうです。

ぜひルミナスイエローを取り入れて、自分なりのファッションを楽しんでくださいね。

ルミナスイエロー Luminous Yellow

(出典・引用:2023年の色は、「やさしさに包まれるイエロー」|一般社団法人 日本流行色協会)

ジェンダーレスカラーを取り入れたファッション事例

ここで、ジェンダーレスカラーを取り入れたファッション4例をご紹介します。

どれも個性が光る中、性別にとらわれないかっこよさがあります。

流行のルミナスイエローをジェンダーレスカラーとして取り入れています。爽やかな中に優しさの感じられる黄色がすてきですね。

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男の子でも女の子でも、かっこよく、かわいく着こなせるおしゃれサロペットです。パステルグリーンに黒のプリントが、ジェンダーレスカラーとして取り入れられています。

黒で統一したスタイリッシュなファッションに、バッグのプリント柄が光っています。モノトーンなジェンダーレスカラーを取り入れつつ、カラフルな小物を差し色として遊んでいるパターンです。

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パステルなジェンダーレスカラーで統一したカップルコーデ。無地のアウターに、オリジナルプリントをしてもかっこいいですね。

ジェンダーレスカラーを用いたオリジナルグッズ制作はwatasiino!!!

ジェンダーレスカラーを取り入れたファッションは、性別を問わず楽しめます。

中でもおすすめの色は、2023年のテーマカラーであるルミナスイエローです。優しい色合いの黄色は、どんなアイテムにも合わせやすく、持っていて損はありません。

ルミナスイエローはもちろん、好みのジェンダーレスカラーや柄でアイテムを作るなら、オリジナルプリントのサービスを利用してみてはいかがでしょうか?

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フルカラープリント対応で、Tシャツやパーカー、パンツ、トートバッグ、帽子など、選べるアイテムもたくさんそろっています。ウェアの場合は、タグのつけ替えが可能といううれしいサービスも。

ぜひ試してみてくださいね。

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