キャップに刺繍を自分で行う方法。持ち込みで作成も可能?

キャップに刺繍を自分で行う方法。持ち込みで作成も可能?

少しの刺繍でオリジナリティの出る刺繍キャップ。所属するチームのグッズや、仲間とのおそろいアイテムとしても刺繍キャップは取り入れやすく人気です。

作りたい刺繍キャップのイメージはあるけれど、キャップへの刺繍はどのように施すのか、自分でも刺繍できるのかなど気になる方は多いはず。

キャップの刺繍はとても目に入りやすく、クオリティの差がはっきり出やすい場所でもあります。

せっかく作るなら、クオリティの高い理想の刺繍キャップを作りたいですよね。

この記事では、キャップにオリジナル刺繍を施す方法やおすすめのデザインを紹介していきます。

目次

自分でキャップにオリジナルの刺繍を施す方法

自分でキャップにオリジナルの刺繍を施すには、手縫いとミシンの2つの方法があります。

キャップの刺繍はフロントやサイド、バックなど好きな場所に施すことができるので、小さいサイズの刺繍でもオリジナリティが出ます。

しかし、キャップは形をキープするために硬めの布地や芯地が使われていたたり、曲面が多かったりと自分で刺繍を施すには難易度が高めです。

手縫いとミシンの刺繍の施し方について、次の項で詳しく解説します。

手縫い

手縫いの場合は、キャップに図案を写し刺繍を施します。

手縫いの刺繍は優しい雰囲気が出るので、子ども用のキャップにマークとして施すのもよいですね。

刺繍ができる箇所はキャップのフロントやサイド、バックなど様々です。

フロント部分は硬い素材が多いですが、サイドやバックなど箇所によって縫いやすい部分もあります。

ポリエステルやコットンの素材でできているキャップは比較的柔らかいものが多く、手縫いの刺繍が施しやすいですよ。

しかし曲面であることや生地が硬めであることは、手縫い刺繍の難易度を上げる要因になります。自分で行う場合は手縫いの刺繍針が通る生地か確認し、小さい図案から始めてみるとよいでしょう。

ミシン

ミシンで刺繍を施す場合は家庭用ミシンでは難しく、刺繍専用のミシンとキャップ専用の部品が必要になります。

家庭用のミシンでは曲面に刺繍する機能を持ち合わせていないためです。

家庭用のミシンで刺繍キャップを作りたい場合は、刺繍ワッペンを作りキャップに貼り付ける方法なら可能ですが、直接刺繍が施されているキャップとは、少し雰囲気が変わってしまいます。

(業者に頼む場合)キャップのオリジナル刺繍の価格は?

キャップのオリジナル刺繍の価格は基本的に、以下の組み合わせで決まります。、

  • キャップ本体の代金
  • 刺繍の加工代金
  • 型代
  • 送料

型代とは刺繍を施す際に使うデザインの基盤のようなもので、初回のみ料金が発生します。追加で同じデザインのキャップを発注する場合、型代は発生しません。

メッシュキャップなど低価格なアイテムは300円代から用意されている業者もあり、素材や形によって価格が変動します。

ちなみにキャップによく使われている素材は大きく分けて以下のとおりです。

素材 特徴
コットン オールシーズン使える
吸水性、耐久性に優れる
ポリエステル 速乾性に優れる
摩擦、熱に強い
ナイロン 摩擦に強い
軽量で変形しにくい
デニム 耐久性が高い

刺繍加工業者に必ず用意されているメッシュキャップはポリエステルです。

刺繍の加工代金は、刺繍の広さと発注する個数により変動しますが30平方センチメートルで500円から依頼できる業者もあります。

加工代金は、発注数が多ければ多いほど1つあたりの価格が安くなっていきます

理由は刺繍を施す際に必ず型を作るためです。何個発注しても必ず型は1個作るので、発注数が多いと割引してくれる業者が多いのです。

キャップの本体代金や加工代金、型代は業者により異なり、刺繍のデザインや施す箇所によっても変動しやすいので、必ず見積もりを出して確認するようにしましょう。

オリジナルキャップの刺繍を依頼する流れも紹介しておきますね。

  1. 刺繍をするキャップを選ぶ
  2. 刺繍のデザインの相談・入稿をする
  3. 見積もりを確認
  4. 正式に発注

正式な発注は見積もりを確認した後になるので、複数の業者に見積もりを依頼し、比較後に発注することをおすすめします。

刺繍を施したいキャップをすでに持っている場合は、刺繍加工代金と型代のみで済むケースもありますが、持ち込み手数料や送料が発生するケースもあります。

キャップのオリジナル刺繍を安く済ませる方法はある?

キャップのオリジナル刺繍を安く済ませるには、以下のような方法があります。

  • 発注数を増やす
  • 刺繍の色を減らす
  • デザインを入れる箇所を少なくする

発注数が多いと1個当たりの価格が安くなりやすいです。

また、刺繍を入れる面積を小さくしたり、刺繍加工はフロント部分だけにしたりするなどの調整を行えば、刺繍の加工代金の価格も抑えられます

刺繍の色が増えると工程も増えるため料金が上乗せになりますが、単色にするなど色数を減らせば安く済ませることができますよ。

キャップのオリジナル刺繍は1個からでも注文可能?

業者によって異なるため確認が必要ですが、1個から注文を受け付けてくれる業者もあります。

最低発注数の表記がある場合は、その数を下回ると依頼できません。1個からの注文が可能かどうか不明であれば問い合わせてみましょう。

1個のみの発注は、デザインの基盤となる型を作る観点から割高になりやすいですが、納得のいくオリジナル刺繍キャップを作りたいなら検討してもよいでしょう。

キャップ持ち込みで刺繍だけしてもらうのは可能?

業者への確認が必要ですが、多くの業者で持ち込みの対応を行なっています。

窓口がオンラインの場合は商品を送り刺繍加工を依頼でき、実店舗がある場合は直接持ち込んで依頼できる業者もあります。

業者により順序は異なりますが、依頼したいキャップとデザインを送り制作工程を検討する流れがほとんどです。

ただし、配送後に断られる可能性もゼロではないので心得ておきましょう。

さらに注意したい点は、ほとんどの業者が刺繍加工でミスが生じた場合に弁償の対応を行っていないことです。

数量限定や生産が終了しているキャップに刺繍加工を依頼したい場合は、その点も踏まえておきましょう。

キャップへのオリジナル刺繍デザイン案

オリジナルの刺繍デザインは文字やロゴなど多岐にわたります。ここではオリジナル刺繍のデザイン案を紹介します。

文字

文字のデザインは名前や好きな単語の刺繍が一般的で、チーム名や会社名、学校名など好きな単語で利用できます。

業者によりフォントがある程度決まっているので、使いたいフォントが決まっている場合は取り扱いのある業者を選んでくださいね

一般的に用意されているフォントを一部抜粋してまとめました。

SANSERIF(サンセリフ) 標準的な書体、オールラウンド
ROMSN(ローマン) セリフ体の中ではすっきりしている
SCRIPT1(スクリプト1) 筆記体フォント、ネーム入れなどに適する
SCRIPT3(スクリプト3) 筆記体フォント、デコレーションがある
BRUSH-SCRIPT(ブラッシュスクリプト) 筆記体フォント、力強さがある
オールラウンドで使える
OLD  ENGLISH (オールドイングリッシュ) 花文字・ドイツ文字とも呼ばれる
FLASH(フラッシュ) 斜めになっている書体
CHANCERY(チャンセリー) ポピュラーな書体、大文字だけの組み合わせは難しい
CHELTENHAM  TALL(チェルテナム トール) 力強く太めの書体、オールラウンドで使える
楷書体 日本では最も標準的な書体
ゴシック体 カッチリした印象の書体
明朝体 ビジネス文書などで使う書体、シャープな印象
行書体 筆で書いたような書体
勘亭流(かんていりゅう) 歌舞伎文字とも呼ばれる
丸ゴシック体 角が丸いゴシック体

文字のイメージに合うフォントを見つけてみましょう。

刺繍シミュレーターを用意している業者サイトもありますので、利用するとイメージがつかみやすくなりますよ。

また、「3D刺繍」と呼ばれる、中にウレタンを入れて立体的な刺繍を施すオプションもあり、文字を浮かせたリッチな仕上がりにしたい方にはおすすめです。

オリジナルロゴ

ロゴは企業や所属するチームのロゴ、自作のロゴ、文字とマークを組み合わせたものなどがあります。

企業やチームのロゴであれば、データをそのまま入稿し刺繍の依頼をすることも可能ですし、個人でロゴを作りたい場合はイメージのラフ画を送りデザインを作成してもらうこともできます。

ラフ画を送ってデザインにしてもらう場合、デザイン内容によってはデザイン料が発生する可能性もあるので事前に相談しましょう。

また、ココナラなどのスキル販売サービスでロゴ作成を依頼し、データにしてもらってから入稿する方法もあります。

自作のロゴに妥協をしたくないときは、クリエイターに細かく希望を伝えてロゴを作成する方法も有効ですよ。しかし細かすぎるデザインは刺繍に反映しづらいので注意が必要です。

さらに、刺繍糸は何色使うのか、刺繍の大きさはどうするのかも合わせて考える必要があります。ロゴの大きさで与える印象も変わってくるため、もし広告を兼ねるキャップ利用であれば、大きめの刺繍をおすすめします。

キャップのオリジナル刺繍事例

ここからは、実際のオリジナル刺繍付きキャップの製作事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。

文字入れ刺繍のオリジナルキャップ

こちらは文字入れ刺繍の製作事例です。

キャップ自分で刺繍1

フロントに「HAKATA」の文字を刺繍したデザインです。エンブレム風のデザインとセットになっていて、シンプルながらリッチな印象を与えます。町おこしのアイテムとして、オリジナル刺繍キャップを制作するのはナイスアイデアですね。

キャップ自分で刺繍2

サイドにイニシャルを入れているデザインです。シンプルですがモチーフとの相性もよいですね。小さめのデザインでも引き立つのが刺繍の良さです。

ロゴ刺繍のオリジナルキャップ

ロゴ刺繍のデザイン製作事例です。文字とセットになっているデザインが一定の支持を得ています。

キャップ自分で刺繍4

ロゴの周りに文字が入っています。ロゴマークだけでは寂しい印象になりがちですが、文字もセットになると可愛らしい雰囲気が出ますね。ライトブルーのキャップは男女関係なくカジュアルにかぶれる点がポイントです。

キャップ自分で刺繍4

サイドにロゴマークの刺繍と、バックに文字が入っているデザインです。マークと文字が分けて刺繍されておりシンプルなかっこよさがあります。

ニューエラキャップのオリジナル刺繍

ここでは、ニューエラキャップのデザイン製作事例を紹介します。ちなみにニューエラはアメリカのキャップブランドで、ツバが平らになっている形が代表的なアイテムです。

キャップ自分で刺繍5

バンド名が刺繍されたデザインです。カジュアルな雰囲気をそのまま残したフォントで刺繍されています。Championのロゴをパロディにしたデザインが特徴的ですね。

キャップ自分で刺繍6

こちらはロゴマークのみの刺繍です。大きめのマークと白の明るい刺繍糸が、ブラックベースのキャップには映えますね。

キャップへのオリジナル刺繍は自分でやるより専門の業者に任せるのがおすすめ!

オリジナル刺繍キャップはデザインや刺繍箇所、素材や形によって選択肢も多くあることがわかりました。

やはりキャップのオリジナル刺繍は自分でやるには難易度が高く、理想のクオリティで作るのは至難の業です。特にフロント部分の刺繍は、見映え良くきれいに仕上げることがクオリティの高さにつながります。

また、キャップへの刺繍は加工費が高く、予算的に合わないという方もいるでしょう。その場合は、刺繍ではなくプリントするという選択肢もおすすめです。

昇華プリントであれば、刺繍ではできない細かなデザインの表現が可能です。また、色数に制限がなく、グラデーションデザインなども取り入れられますよ。

オリジナルプリントのwatasiino!!では、刺繍とプリントのどちらでも対応してくれます。デザインや予算の相談など、気軽に問い合わせをしてみましょう。

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