布地にオリジナルデザインを施す方法はいろいろありますが、耐久性の高い刺繍加工は、洗濯の頻度が高いユニフォームにぴったりの方法です。刺繍には、プリントでは表現できない立体感と風合いがあるだけでなく、高級感もありますよね。
ユニフォームにオリジナル刺繍を入れる方法は、大きく分けると、事業者にオーダーするか自分で刺繍するかのいずれかです。この記事では、その2つの方法について紹介します。
あわせて刺繍入りユニフォームの具体事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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ユニフォームに刺繍する方法は2通り
一般的に、オリジナルの刺繍をユニフォームに施す方法には、自分で刺繍する方法と事業者にオーダーする方法があります。
はじめに、それぞれのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
自分で刺繍する
まずは、自らユニフォームに刺繍する方法です。
手作業での刺繍には技術が必要ですが、手芸が得意な方や興味のある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
自分で刺繍するメリットは、費用がかからないことです。サイズにもよりますが、事業者に依頼するよりも安く加工できるでしょう。手刺しならではの風合いが楽しめることも、メリットといえます。
一方で、きれいに仕上げるには、練習やある程度の経験が必要である点は、デメリットといえるでしょう。手作業の場合、どうしても針の刺し方にばらつきが出てしまい、思うようなクオリティーにならないこともあります。
また、手芸に慣れていればスムーズにできる作業でも、初心者となると時間がかかることも、デメリットといえるでしょう。図案の大きさやデザインにもよりますが、手刺しは、プロでも時間のかかる作業です。
事業者にオーダーする
前述のとおり、手刺しでユニフォームにオリジナル刺繍を入れるには手間がかかりますし、技術も必要です。そのデメリットを補うのであれば、刺繍業者に依頼するのがよいでしょう。
専門の事業者に依頼するメリットは、やはりクオリティーの高さです。熟練した技術と豊富な経験により、間違いなく高品質な仕上がりになるでしょう。
同じデザインのユニフォームを大量に依頼した場合でも、業務用ミシンや機械を使えば、仕上がりが均一になります。この点も、事業者に依頼するメリットです。
デメリットとして挙げられるのは、自分で刺繍するよりも費用がかかることです。また、繁忙期などに発注すると、完成までに時間を要することもあるでしょう。
特にスポーツユニフォームへの刺繍は、プロスポーツの開幕直前や、スポーツイベントが多くなる時期に依頼が集中しがちです。
とはいえ、専門事業者には、刺繍のデザインや技術だけでなく、さまざまなノウハウがあります。オリジナルユニフォームを作るなら、専門業者への依頼がおすすめですよ。
参考:刺繍ワッペンを付ける方法もある
アイロンなどで簡単に付けられるワッペンなら、ユニフォームに刺繍を入れるよりも簡単に、刺繍デザインを施せます。
ワッペンは、気に入った市販品を購入してもよいですし、専門業者に依頼して製作してもらってもよいでしょう。
プロスポーツ団体が運営する公式ショップでも、いろいろなデザインのワッペンが販売されているので、手軽にオリジナルユニフォームの製作ができますよ。
ユニフォームに刺繍するときに考えること
ユニフォームに刺繍を施すにあたり、製作前に考えておきたいポイントを表にまとめました。
刺繍のデザイン | ・スポーツチームのユニフォームであれば、名前や背番号、チームの応援歌など。 ・会社で着用するユニフォームであれば、名前、社名やロゴなど。 |
刺繍を施す箇所 | ・胸や袖、背中などユニフォームのどの位置に刺繡を入れるか。 |
ユニフォームの種類 | ・Tシャツやポロシャツ、ジャケットやジャンパーなど、ユニフォームの種類や素材を何にするか。 |
刺繍入りユニフォームの製作をスムーズに進めるためにも、事前に検討しておきましょう。
【自作】自分でユニフォームに刺繍する場合の作り方
ここでは、チーム名や選手の名前などを自分でユニフォームに刺繍するときの手順について説明します。
1. 必要な道具の準備
刺繍には、以下の道具が必要なので、準備しましょう。
刺繍枠 | 刺繍する布の面を、作業しやすいようにピンと張るための道具です。 |
刺繍針 | 刺繍には、フランス刺繍針を使います。使う刺繍糸の太さ、色数に合わせて何本か用意しましょう。 |
刺繍糸 | デザインのイメージに合った色、太さの糸を選びましょう。 |
チャコペン | 水洗いしたり、時間が経ったりすると色が消える布地用のペンです。 |
布用トレーシングペーパー | 刺繍図案を布地に転写するための布用転写シートです。 |
トレーサー | 転写するときに使う、ペンのような形をした道具です。 |
接着芯 | 接着芯には片面と両面があり、刺繍の際に使用する接着芯は主に片面タイプです。 |
図案 | デザインを印刷した紙です。 |
手芸用はさみ | 布地や糸を切るときに使用します。 |
刺繍に便利な道具はほかにもありますが、基本的には上記をそろえればOKです。
2.刺繍する位置を決め、図案を布地に転写する
ユニフォームのどの位置に刺繍するかを決めたら、布地にデザインを転写します。布地の上にトレーシングペーパーを置き、上に印刷された図案を載せて、上からトレーサーでなぞります。
3.裏から接着芯を当て、刺繍枠をはめる
伸縮性のある素材の場合、刺繍をしているうちに、布地が伸びてしまうことがあります。そうならないように、接着芯を当てましょう。刺繍枠に固定できる大きさに接着芯を切り、布の裏面に当てます。刺繡枠をはめるときは、布地がたわまないように、ピンと張ってください。
4.刺繍をする
針に糸を通し、はじめにデザインの輪郭線を刺します。輪郭ができたら、その内側を刺していきましょう。輪郭を先に仕上げると、刺しやすくなりますよ。
刺し方にはいろいろな方法があるので、デザインによって変えるとよいでしょう。刺繍でよく使われる一般的なステッチ(刺し方)には、以下のような種類があります。
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- サテンステッチ
- チェーンステッチ
ユニフォームのように、視認性を高めるために太めの文字を刺繍するときは、サテンステッチがおすすめです。
5. 仕上げ
裏面の余分な接着芯をカットし、上からアイロンをかけて完成です。
手で仕上げる刺繍では、機械では出せない風合いや質感の表現が可能です。図案が大きくなると手間がかかりますが、その分、完成したときの感動も大きくなりますよ。
【オーダー】ユニフォーム刺繍を事業者に依頼する前に確認すること
事業者に依頼する場合は、複数のサンプルの中からベースとなるデザインを選び、刺繍内容を指示して注文をするのが一般的です。
サンプルに希望のデザインがない場合、オリジナルデザインにしたい場合は、完全オーダーでお願いできる事業者もあります。なお、オリジナルデザインをオーダーする場合は、別途デザイン料がかかることもあるので、念頭に置いておきましょう。
オリジナルプリント事業者の「watasiino!!」なら、簡単なデザインイメージがあれば、プロのデザイナーにデザイン作成を任せることが可能ですよ。
ユニフォームへの刺繍を事業者に依頼する際のチェックポイントは、以下のとおりです。
布地と形を決める
チームでオリジナルユニフォームを作る場合、大会の規定などを事前に確認しておきましょう。
応援ユニフォームの場合は、指定のチームのユニフォームを取り扱っているのか、自分で用意する必要があるのかを確認しておくとよいでしょう。
取り付ける場所
刺繍をどこに施すかを決めます。ユニフォームの胸ポケットや袖、背中など、完成形をイメージしながら決めましょう。事業者によっては刺繍箇所が増えると料金が上がるところもあります。
どのような刺繍が得意な事業者か
事業者によって、得意分野が異なることもあります。
スポーツユニフォームへの刺繍を得意とする事業者や、会社の制服を主に扱う事業者、プロ野球チームのユニフォームを豪華に装飾する応援ユニフォーム専門の事業者など。自分が作りたいユニフォームの製作実績をもつ事業者であればより安心です。
納期の確認
依頼時には納期の確認をしておきましょう。数量やデザインによって変わってきますが、オリジナル刺繍は時間のかかるものが多いので、日数に余裕を持って注文することをおすすめします。
持ち込みは可能か
持ち込みユニフォームのへの刺繍は、対応できる事業者と対応できない事業者があります。できない事業者の場合、何かしらの手違いで破損してしまったときに補償できないといったことが主な理由のようです。
依頼をする際は、持ち込みの可否とともに、補償についても確認しておきましょう。
料金について
注文方法が事業者によって異なるため、料金を一概にお伝えするのは難しい面があります。
例えば、ベースとなるデザインを決め、選手のシルエットや応援歌、桜吹雪や花火などの装飾を追加する注文方法もあれば、すべてがセットになっている場合もあります。
完全オリジナルのデザインを依頼する場合、別途デザイン料がかかる可能性があることは、先ほどお伝えしたとおりです。
また、まとめて注文すると割引のサービスが受けられる事業者、納期に余裕を持たせると価格が安くなる早割サービスを実施している事業者もあります。事業者を選定する際にチェックしてみてください。
参考までに、プロ野球チームの刺繍入り応援ユニフォームを製作する際の料金の目安をご紹介します。
デザイン内容 | 料金 |
---|---|
ネーム+背番号 | 15,000円〜 |
ネーム+背番号+シルエット | 18,000円〜 |
ネーム+背番号+応援歌 | 18,000円〜 |
ネーム+背番号+シルエット+応援歌 | 20,000円〜 |
追加デザイン | 料金 |
---|---|
桜吹雪一式 | 2,000円〜 |
星一式 | 2,000円〜 |
花火 | 2,000円〜 |
背番号にかぶせ文字デザイン | 3,000円〜 |
【オーダー】ユニフォーム刺繍を事業者にオーダーするときの流れ
ユニフォーム刺繍を事業者にオーダーするときの流れは、以下のとおりです。
1.依頼内容の確認
刺繍するユニフォームの種類や数量、刺繍するデザインのサイズや色など、依頼内容について事業者からの確認があります。
2.デザインを決める
刺繍するデザインを決めます。オリジナルデザインをお願いする場合は、図案などを事業者に提出してください。デザインデータの形式や解像度などについても確認しましょう。
3.見積もりを出してもらう
デザインや注文内容に基づいて、事業者から見積もりを取得します。価格や納期、支払いのタイミング、支払い方法などを確認しましょう。
4.注文と支払い
見積もりに納得できたら、発注します。支払いは発注時というケースが多いようです。ただし、事業者によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
5.製作開始
製作開始です。前払いの場合は、入金を確認後に作業開始です。
6.納品
刺繍が完成したら、事業者からユニフォームを受け取ります。品質や仕上がりに問題がないかチェックしましょう。
刺繍ユニフォームの製作事例
この章では、個性が光る応援ユニフォームの製作事例を紹介します。
阪神タイガースのユニフォーム刺繍
阪神タイガースの迫力ある応援ユニフォーム。タイガースカラーのペアコーディネートが目を引きます。
こちらはレディースの応援ユニフォームの事例です。セットアップで着用すると球場でも目立ちますね。
その他プロ野球チームのユニフォーム刺繍
正面に選手のシルエット、背中には西武ライオンズ応援歌の歌詞が刺繍されています。選手と球団への情熱が感じられる応援ユニフォームです。
坂本勇人選手の応援歌がデザインされた応援ユニフォームです。選手のシルエットが光り輝くデザインになっていて素敵ですね。
サッカーユニフォームへの刺繍
ブラウブリッツ秋田の応援ユニフォームは、プリントと刺繍をうまく組み合わせたデザインになっています。
チーム応援ではなく、サッカーをイメージしたゼミのイベントユニフォームです。教授の顔イラストを刺繍したデザインは、赤が映えます。
業務用ユニフォームへの刺繍
背中に文字を刺繍したつなぎは、シンプルかつアンティークな印象です。男女を問わず、着た人をスタイリッシュに見せてくれますね。
こちらは、建設会社の作業着です。左胸と背中の黄色い刺繍がデニム地に映え、おしゃれな仕上がりですね。
ポロシャツユニフォームへの刺繍
社名とオリジナルロゴの刺繍を施した、塗装会社の長袖ポロシャツです。ピンク色が黒のシャツにマッチしていますね。
お店のキャラクターをあしらったポロシャツです。刺繡はシンプルですが、色の組み合わせで目をひく仕上がりになっていますね。
ユニフォームに刺繍したいときは「watasiino!!」へ相談しよう
刺繍が施されたオリジナルユニフォームには、高級感や特別感があります。金色や銀色など、印刷では表現しにくい色や立体感を出せることも刺繍の魅力です。
オリジナルアイテムの製作に強い「watasiino!!」では、刺繡加工も取り扱っています。用意されたデザインの中から好みのものを選ぶこともできますし、簡単なデザインイメージや写真からオリジナルデザインを起こすことも可能です。専門のデザイナーが担当するため、高品質なデザイン作成ができます。
また「watasiino!!」なら、プリントとの組み合わせも可能です。
ぜひこの機会に、「watasiino!!」で世界に1つだけのオリジナル刺繍入りユニフォームを作ってみませんか?
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