SDGsに貢献できるTシャツとは?サスティナブルな素材には何がある?

SDGsに貢献できるTシャツとは?サスティナブルな素材には何がある?

近年、社会的にも取り組みが加速しているSDGs。身近なアイテムのTシャツでも、SDGsに貢献することができます。さて、TシャツでSDGsに貢献とは、どういうことなのでしょうか。

本記事では、SDGsに貢献できるTシャツについて、素材、製造工程などの観点から解説します。

TシャツでSDGs活動をしている企業やアパレルブランド、Tシャツを利用するメリットやデメリットも紹介しますので、「TシャツでSDGsに貢献を」と考えている人は、ぜひ最後までご覧くださいね。

目次

デザインシミュレーター

専用ソフト不要!かんたん3ステップ

  1. ツールからデザインを作成して「次へ進む」をクリック
  2. デザイン確認後に発行される「デザインキー」を自分のメールアドレスに送信
  3. メールに記載された手順で商品を購入

SDGsを意識した(サスティナブルな)Tシャツとは?

SDGsとは、「持続可能な開発目標」を意味する「Sustainable Development Goals」の略です。目指すのは、地球における環境・差別・貧困・人権などの課題を世界のみんなで解決すること。全部で17の目標が掲げられています。そのいずれかを達成するために作られているのが、SDGsを意識したTシャツです。

何を目標とするかはTシャツの制作者次第ですが、わかりやすいのは、「環境問題の解決につながる素材を利用すること」。そのほか、「素材が作られるまでの労働環境に目を向けること」、「Tシャツを購入した後の行動まで意識すること」でも、SDGsに貢献できます。

ここでは、SDGsを意識したTシャツを

  • サスティナブルな素材
  • 労働環境
  • SDGsを支援する取り組み

という3つの側面から、掘り下げてみましょう。

サスティナブルな素材

サスティナブルとは「維持できる」「持続可能な」という意味です。素材という観点でいうと、自然環境に配慮し、環境に負荷をかけずに作り続けられる素材をさし、代表的なTシャツ素材には、次のものがあります。

  • オーガニックコットン
  • リサイクル素材
  • 天然素材

ひとつずつ解説しましょう。

オーガニックコットン

一般的なコットンは、農薬や化学肥料を使って栽培されますが、オーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使わずに、一定の基準を守って育てられてます。

特徴は、優しくふんわりとした肌触りで皮膚への刺激が少ないこと。敏感肌やアトピーに悩む方にも利用されています。

リサイクル素材

リサイクル素材は、廃棄物を再利用して作られる素材です。ファッション業界では、大きく分けて2種類のリサイクル素材が使われています。

ひとつは「リサイクルコットン」です。これは、縫製工場などで生地を裁断する際に出る端切れや落ち綿を集めて作った糸のこと。もうひとつは、ペットボトルの容器など、不要なプラスチック製品から作られた「リサイクルポリエステル」です。

リサイクルポリエステルには、耐久性や強度、伸縮性に優れシワになりにくいという特徴があります。さらに紫外線を防ぐ機能もあり、Tシャツをはじめとした衣類向きの素材です。

天然素材

自然界に存在する動植物から作られる繊維が天然素材で、オーガニックコットンもそのひとつですが、ここではそれ以外の代表的なものを紹介します。

動物繊維 ウール、シルク、カシミヤ、アンゴラなど
植物繊維 リネン、コットン

Tシャツに利用される天然素材としては、コットンやリネンが主流です。特にリネンには、特有の軽さや通気性があり、夏におすすめの素材でもあります。

労働環境

サスティナブルな素材に労働環境がどう関係するのか、ピンと来ないという方もいるかもしれませんが、実は深刻な問題があります。

例えば、綿を栽培する際に、大量の農薬や化学肥料が使われることも、そのひとつです。環境悪化だけでなく、栽培農家の健康に害が及ぶことも少なくありません。

衣類の製造現場に目を向けると、少しでも安く仕上げるために途上国に工場を設置し、劣悪な環境の中、低賃金で働かせるという事例もあるのです。

SDGsは、このような状況の改善に取り組むことも目標としています。つまり、「労働環境にも目を向けてTシャツを選ぶこと」が、SDGsにつながるということです。

具体的には、生産者に配慮した労働環境を実現しているか、生産者への賃金は正当に支払われているかということのほか、素材の調達先、CO2の排出量といったことで判断できます。

SDGsに取り組んでいる企業は、こういったことを積極的に公表しているので、ぜひ、HPなどで調べてみてください。

SDGsを支援する取り組み

Tシャツを製造する企業や販売するブランドが、SDGsを支援する活動を行っているかどうかも、見極めたいポイントです。

例えば、SDGsの意義、考え方、目標をもっと知ってもらえるように、次のような活動を展開している企業もあります。

  • 街のゴミ拾いをしている
  • 売上の一部を生活や就学が困難な人に寄付している
  • SDGsを子どもにでもわかりやすく伝えるイベントを行っている
  • 不要になった服を回収している

4番目の例でいえば、ユニクロやGU(ジーユー)では、いらなくなった服を回収するボックスを店舗に設置し、それらを難民に届けるプロジェクトを行っています。

そのほか、小学校や中学校、高校に出向き「同じ世代の子どもたちが服を必要としている」という授業を実施、生徒が主体的に服の寄付を募り、現地に送るといった活動に発展している事例もあるのです。

不要になった服を捨てるだけではなく、別の選択ができるようになったことは、SDGsへの大きな貢献といえます。

SDGsを意識した(サスティナブルな)Tシャツを販売するメリット・デメリット

SDGsを意識したTシャツの販売は有意義なことですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

販売に限らず、ノベルティとしてTシャツを配布する場合にも当てはまることなので、TシャツでSDGsを考えている方は、ぜひ把握しておきましょう。

メリット

最大のメリットは、言うまでもなく「SDGsに貢献できること」です。

Tシャツの制作や購入が、社会問題や環境問題の解決につながるなら、素晴らしいことですよね。

ノベルティで配布する場合は、ボールペンやエコバッグよりもアピール力がありますし、小ぶりなグッズより印刷面を広く取ることもできます

実用性が高く、多くの人に注目してもらえる点も、メリットといってよいでしょう。

デメリット

素材にこだわってオーガニックコットンを使用した場合、栽培に手間や時間がかかっている分、価格が高くついてしまうのは、デメリットのひとつかもしれません。

また、コットン素材は伸縮性がなく乾きづらいこと、リサイクルポリエステルは、静電気が起きやすく摩擦で毛玉ができやすいといった難点もあります。

ノベルティの制作では、必ずしもすべての人に受け入れられるとは限らないこと、素材の好みは人それぞれであることなども、デメリットです。

そのほか、デザインの印象や素材の良し悪しが企業の印象に直結するため妥協ができず、思いのほか労力や費用がかかってしまうことがあり、場合によっては、それもデメリットといえます。

【一般企業】SDGsの取り組みにTシャツを利用した事例

ここからは、一般企業がSDGsの取り組みにTシャツを利用した事例を3つ紹介します。

hummel(ヒュンメル)

ヒュンメルはデンマークのスポーツブランドで、ガンバ大阪やジェフユナイテッド市原、ツエーゲン金沢など世界各国のクラブチームをサポートしています。

「スポーツを通して世界を変える」をミッションに掲げてSDGsに取り組み、サポートするクラブチームと共に「平和」をテーマとしたSDGsTシャツを販売しました。

この投稿をInstagramで見る

hummel.JP(@hummel_japan)がシェアした投稿

売り上げの一部は、国内外での寄付やイベントに回し、SDGsに貢献しています。

吉本興業

吉本興業は、SDGsの取り組みをホームページで公開しています。年に一度「よしもとSDGs LIVE」を開催、笑いを通したより良い社会の実現を応援しているほか、イベントで着用するTシャツのデザインを芸人が行うなどの取り組みも注目したいポイントです。

この投稿をInstagramで見る

佐久間一行(@sakuzari)がシェアした投稿

Tシャツには、リサイクルプロジェクトから生まれた環境に優しい素材が使われています。

無印良品

無印良品は、以前から環境問題などに積極的に取り組んでいる企業で、2018年から衣類の全商品にオーガニックコットンを利用しています。

そのほか、生地を裁断する際に出る端切れを再度ワタ状に戻し、未使用のコットンと混ぜて再利用する「再生コットン」など、独自の取り組みを展開していることも特徴です。

https://twitter.com/SocialLocalNews/status/1385395495636398082

このキッズTシャツには、絶滅の恐れがある生き物をプリントし、子どもたちが、動物保護に目を向けるきっかけになればという願いも込められています。

なお売り上げの一部は、国際自然保護連合日本委員会に寄付されています。

【アパレルブランド】SDGsのTシャツ事例

アパレルブランドが展開したSDGsのTシャツについても、事例を3つ紹介します。

patagonia(パタゴニア)

「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」。これが、パタゴニアが掲げる企業目標です。

オーガニックコットン100%のTシャツを制作するなど、積極的な活動を展開しています。

パルグループ

パルグループでは、インドのオーガニックコットンを原料としたTシャツを複数のグループブランドで販売しました。

企画には、パルグループの30以上のブランドが参加し、ブランドの垣根を超えたSDGsへの取り組みを実現させています。

また、Tシャツの売り上げの一部をインドの綿農家の子どもの就学プログラムに充てていることも、SDGs活動の一環といってよいでしょう。

Gap(ギャップ)

ギャップは、サスティナブルな素材での服作りに取り組んでいます。

新進気鋭のアーティスト、ベイリー・エルダーが地球に触発されてデザインした、オーガニックコットン100%Tシャツです。大胆な色使いがインパクトを与えますよね。

SDGsに配慮したオリジナルTシャツの制作ならwatasiino!!!

ここまで読み進め「SDGsに配慮したオリジナルTシャツが作りたい」と思ったら、理想を形にしてくれる印刷会社を探しましょう。

おすすめしたいのは、デザインに強く、写真やイラストからも制作可能な印刷会社です。

watasiino!!は、そのすべてを兼ね備えています。手書きのイメージをもとにデザイン作成からワンストップで制作できるだけでなく、色調もイメージ通りにお仕上げいたします。

デザイン、作る素材(オーガニックコットン)、制作目的など、トータルな相談も可能です。

SDGsに配慮したTシャツを作ってみたいという方は、ぜひwatasiino!!にお問い合わせくださいね。

デザインシミュレーター

専用ソフト不要!かんたん3ステップ

  1. ツールからデザインを作成して「次へ進む」をクリック
  2. デザイン確認後に発行される「デザインキー」を自分のメールアドレスに送信
  3. メールに記載された手順で商品を購入
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次