SDGsの取り組みをアピールできる「オリジナルワッペン」を作る企業が増えています。人目に触れる機会も多く、そのデザインが企業イメージを左右すると言っても過言ではありません。せっかく作るのですから、対外的なイメージが良く、社内でも喜ばれるものにしたいですよね。
とはいえ、オリジナルワッペンはどのように作るのか、そもそもSDGsのロゴは自由に使っていいのかなど、わからない点もあるでしょう。
じつはSDGsのロゴには利用のガイドラインがあり、使用目的によっては許可申請が必要です。
そこで本記事で、SDGsワッペンをオリジナルで作る方法、ロゴデザインの使用許可について解説することにしました。
ワッペンの種類や事例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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SDGsのワッペンはオリジナルで作れる?
そもそもSDGsのワッペンをオリジナルで作ることはできるのでしょうか。
答えは「作ることができる」です。
ただし、SDGsのロゴ使用にはガイドラインがあります。使用目的によっては、国連への申請が必要となるので、胸に留めておいてください。
SDGsのワッペンの既製品はある?
では、SDGsワッペンの既製品はあるのでしょうか。
じつは、既製品もあるのです。ただ、SDGsのロゴを使ったものとしては国連が公式バッジを販売し、多くの人が身につけています。そういった事情もあり、既製品のワッペンは、それほど種類は多くありません。
バッジの場合、つけていると落としてしまうこともありますよね。そのため、ワッペンが欲しいという声もあるようです。
SDGsのバッジは誰でもつけていい?
SDGsのバッジは、国連本部のオンラインショップ、国内の企業などで販売され、誰でも自由につけることができます。
「カラーホイール」と呼ばれるSDGsのロゴは、鮮やかな色合いが目を引きますよね。
なお、一般の企業や団体がSDGsバッジを販売する場合は、ロゴ使用の承認を得なければなりません。しかし、流通しているバッジの多くは承認を取っていない非正規品のようです。正規品を購入するには、国連ホームページから注文することをおすすめします。
なお、国連で正式に販売しているのはバッジのみ。ワッペンとは別物になります。
SDGsのワッペンにはどのようなものがある?
SDGsのワッペンと聞いたときに、すぐに思い浮かぶのは、カラーホイールと呼ばれるロゴが入ったデザインではないでしょうか。
しかし、それだけではありません。
例えばSDGsの取り組みをデザインしたもの、SDGsを意識した素材や技術で作るものなども、SDGsワッペンといえます。
具体的には、次のようなものです。
SDGsのロゴを使用したもの
まずは、SDGsのロゴを使用したワッペンです。SDGsへの取り組みをアピールするには、効果的ですよね。
ただし、前述したとおり、ロゴの使用には、次のようないくつかのルールがあります。
- 拡張したり押しつぶしたりしない
- 要素の位置を変えない
- カラーホイールを色付けボックスに置かない
- 陰付けをしない
- 色を変えない
- トリミングしない
- カラーホイールの中心に色や文字を入れない
SDGsのロゴに使用許可は必要?
これも前述したとおりですが、SDGsのロゴを使うには、国連によるガイドラインがあり、従う必要があります。具体的には、使用目的が下記のいずれかに該当する場合は、国連への申請が必要です。
- 資金調達目的(SDGsを支援する活動費をまかなうための資金調達)
- 商業・営利目的(営利企業による商業的、もしくは販促用商品・製品における使用)
参考までに、次の場合は申請は不要となっています。
- 事例を示すための資料など
- 資金調達を意図しない情報提供
ガイドラインには、カラーホイールやロゴの仕様、禁止事項が記載されています。SDGsのワッペンを作るのであれば、事前に目を通しておくと安心です。
SDGsに配慮した素材を使用しているもの
SDGsは、環境や社会に対するさまざまな目標を設定しています。その一環として、素材を意識して作ったワッペンもSDGsワッペンといってよいでしょう。
SDGsに通じる素材としては、
- オーガニックコットン
- 麻、ウールなどの天然素材
- リサイクル素材
などがあります。
そのほか、素材の背景に着目した、
- フェアトレードの素材
- 製造工程が環境や社会に配慮されている素材
なども、SDGsに配慮した素材といえますね。
ワッペンは、生地やプリントでSDGsに関わることができるので、SDGsの取り組みに積極的なワッペン業者を探してみるとよいでしょう。
SDGsワッペンを作るときに決めることは?
では、SDGsワッペンを作るときに何を決めればよいのかを見ていきましょう。
ワッペンの使いみち
まず、ワッペンを何にどのようにつけたいか、使いみちを検討します。
ユニホーム、エプロンや作業着、トートバッグのようなグッズなど、何にワッペンをつけるかで、デザインやプリントの手法、サイズが変わります。
サイズ
次にサイズを決めます。
ワッペンはサイズによって大きく印象が変わりますが、オリジナルワッペンを作るなら、10cm×10cm以下がおすすめです。
大きくしすぎるとワッペンばかりが目だってしまうので、注意してください。
ちなみに、通常のワッペン(刺繍タイプ)には、以下のサイズがあります。
- 3cm×3cm
- 5cm×5cm
- 5cm×10cm
- 7cm×7cm
- 10cm×10cm
プリントタイプのワッペンであれば、楕円形や長方形などもあります。ただし、サイズが大きくなれば単価も上がるため、予算と照らし合わせてサイズを決めることも重要ですね。
デザイン
デザインは、人々に注目してもらうための重要なポイントです。
SDGsワッペンでアピールしたいことに、つけた人の気持ちが上がるデザインをリンクさせられると良いのではないでしょうか。
SDGsロゴを使う場合は、ガイドラインに従い、企業名の入れ方などを検討します。
SDGsロゴを使用せずにワッペンを作るなら、企業のロゴやスローガン、マスコットキャラクターなどをデザインすることも方法のひとつです。
ワッペンの種類
次に、ワッペンの種類を決めます。ワッペンには大きく3つの種類があります。
それぞれの制作方法をまとめました。
昇華ワッペン | 特殊なインクで繊維を染め上げて制作 |
---|---|
プリントワッペン | フルカラー転写などでプリントをして制作 |
刺繍ワッペン | 生地に刺繍を施して制作 |
昇華ワッペンは、「昇華プリント」という印刷技術を使って制作します。生地にインクを乗せるプリントとは異なり、繊維を染める技法なので、生地の通気性が保たれる点が特徴です。作業工程が簡単で乾燥時間も短くてすむため、短期間で納品に向いている方法ともいえます。
プリントワッペンは、インクジェットや転写プリントといった手法で生地にインクを乗せて制作します。
ワッペンで多いのは、プリント用のラバーシートにデータでデザインを入れ、業務用油圧プレスで接着する「ラバー転写プリント」です。
ラバー転写は、ラメや箔などもプリントできますが、色数はそれほど多くありません。
刺繍ワッペンは、文字どおり、刺繍でデザインする手法で、立体感や高級感を出すことができます。ただし、色数が多いデザインや細かいデザインには不向きです。
SDGsワッペンの制作事例
ここで、実際にどのようなSDGsワッペンが作られているのか、事例を3つ紹介しましょう。
SDGsのワッペンを制服にアイロンプリント。
テンションあげー!#SDGs #持続的#2030年 pic.twitter.com/z8sfQrMnrE
— 石垣島 Isa-na GP (@nauijapan) November 1, 2020
企業のロゴや社名を入れず、SDGsのロゴのみを利用したケースです。
シンプルながら、きちんとした雰囲気が出ているので、企業のグッズとしても良いのではないでしょうか。
SDGsロゴのカラーを使ってオリジナルデザインに仕上げたケースです。
SDGsロゴは、カラーイメージが定着していることもあり、十分にSDGsをアピールするワッペンになっています。
SDGsのカラーやロゴは使っていませんが、絶滅危惧種のライチョウをワッペンにしたケースです。
特別天然記念物であり絶滅危惧種でもあるライチョウを知ってもらい、保護団体に寄付してもらうことを目指しています。広い意味でSDGsにつながるワッペンといって良いでしょう。
SDGsワッペンの制作手順
では、具体的なワッペンの制作手順を紹介しましょう。工程ごとに解説します。
もちろん、自分で作ることもできますが、社員の制服につけるなど制作枚数が多い場合は、ワッペン業者に依頼することをおすすめします。
ワッペン業者に依頼する場合、どの工程から依頼できるかも解説しますね。
デザインやサイズを決める
はじめに、利用目的や使いみちにそったデザインやサイズを決めます。
デザインには、カラーや文字の配置を決める工程も含まれています。
大まかなデザインイメージがあれば、この工程からワッペン業者に依頼できますよ。
手描きのイラストからデザインを起こしてくれる業者もあるので、依頼にあたってデザインを作り込む必要はありません。
生地を準備する
ワッペンの土台となる生地の種類は、フェルトやポリエステルツイル、エンブロクロスと呼ばれるものが一般的です。
ある程度の厚みがある生地が適していますが、さらに厚みと張りを持たせたい場合は、接着芯を貼ることもあります。
ワッペン業者に依頼する場合は、作りたいワッペンのイメージを伝えれば、生地の相談に応じてもらうことも可能です。気軽に問い合わせてみましょう。
刺繍やプリントを施す
いよいよ、生地にデザインを反映する工程です。刺繍は手縫いかミシン、プリントは転写シートなどを使います。
この工程は、もっとも作業量が多く、1枚ずつ刺繍やプリントを施すため、手間がかかります。
技術も必要となり、仕上がりにも影響する工程なので、きれいに仕上げたいなら、ワッペン業者に依頼するのがよいでしょう。
オリジナルのSDGsワッペン制作ならwatasiino!!◎
オリジナルのSDGsワッペンを制作するなら、デザインから丸投げで依頼でき、なおかつプロが担当してくれるワッペン業者がおすすめです。
watasiino!!なら技術面の定評もあり、高品質で納得のいくオリジナルワッペンが作れます。
刺繍ワッペンのほか、プリントや熱転写による印刷も可能で、幅広いデザインに対応している点もポイントです。
小ロットでの制作、短い納期での相談にも対応可能です。まずはお気軽に、watasiino!!にお問い合わせくださいね。
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