Tシャツのプリントをひび割れさせることはできる?加工のやり方を解説

Tシャツのプリントをひび割れさせることはできる?加工のやり方を解説

新品のプリントTシャツにも、古着のようなレトロな印象に作りだせる「ひび割れ加工」。

プリント部分をひび割れさせることにより独特のヴィンテージ感が生まれるので、オリジナルデザインのプリントに施せば、唯一無二のTシャツが完成することでしょう。

この記事では、そんなTシャツを作ってみたい方に、Tシャツのプリントをひび割れさせる2つの方法について解説します。また、ひび割れが映えるデザインや製作事例についても紹介します。

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目次

ひび割れプリントTシャツの魅力               

古着屋さんで販売されているプリントTシャツは、年代を感じさせる劣化が、味のあるヴィンテージ感を醸し出していますよね。

その要因のひとつが、プリント部分のひび割れです。 

たとえば、天然の木材を使った家具であれば、木目や色味の出方が毎回違ってくるように、ひび割れもまったく同じものは生まれず、その違いがアイテムの「味」になるのです。

ひび割れときいて、経年劣化や、デザインを損なうなどのマイナスイメージを持った方もいるかもしれません。

しかし、ひび割れが入ることで、ほかのTシャツにはないオリジナル性が向上し、スタイリッシュなダメージ感を出せることが何よりの魅力です。

「ほかとは違うものが欲しい」「オリジナルにこだわりたい」という方に、ひび割れプリントTシャツはまさにぴったりのアイテムといえるでしょう。

Tシャツのプリントをひび割れさせる方法            

プリントをひび割れさせたTシャツを作るには、実際にどのような方法があるのでしょうか。

ここでは、以下の2つの方法について解説します。

  • デザイン自体をひび割れたものにする
  • クラックプリント(加工)を施す

デザイン自体をひび割れたものにする

まずひとつは、デザインデータを作る段階でひび割れを入れたデザインを作成し、そのままプリントする方法です。

プリントした後にひび割れを入れると、場合によってはプリントが剥がれやすくなり、剥がれ方によっては単に劣化しているだけに見えてしまうこともあります。

デザインの段階であらかじめひび割れを入れておけば、その心配もなく、計算されたダメージ感を出すことができます。

ただ、デザインの段階で自然なひび割れを表現するのは、なかなか難しいのも事実。そのため、デザイン自体をひび割れたものにしたい場合は、プロのデザイナーに任せるのがおすすめです。

クラックプリント(加工)を施す

もうひとつは、プリント後にひび割れ加工を施す方法です。

「クラック」は「亀裂・ひび割れ」という意味で、クラックプリントとは、プリントの表面のインクを実際にひび割れさせる特殊プリント技法のこと。

プリントの工程で一度インクを乾燥させてから、熱をかけて生地を引っ張ることで、硬化したインクにひび割れが生じる仕組みです。

クラックプリントなら、最初からひび割れが入るので経年や洗濯によるダメージを待たなくても、味のある仕上がりになります。

クラックプリント(加工)とは               

クラックプリントは、プリントをひび割れさせる特殊なプリント方法です。

プリントのインクが割れることで、本物の古着のようなレトロ感ある仕上がりになります。

また、ひび割れ方は1枚1枚異なるため、個性が出るのがクラックプリントの最大の魅力です。

クラックプリントで使用するインク

クラックプリントでは、クラックインクと呼ばれる、専用の白いインクとカラーインクを混ぜて、専用のインクを作ります。

クラックインクを混ぜる割合によって、ひび割れ方や色味が変わります。クラックインクが多いほどひび割れが目立ちやすくなります。

プリント後に熱処理を行うことで、インクが硬化してひび割れができます

クラックプリントのやり方

クラックプリントは、1色ごとに「版」と呼ばれる型を作り、版にインクをのせて印刷する、シルクスクリーンプリントという技法を使って印刷します。r

通常のプリントの版とは違い、クラックプリントでは「厚版(あつはん)」という、インクがたくさん落ちる特殊な版を使用して、通常より厚めにインクを塗ります。

印刷後に乾燥機にかけるときも、通常のシルクスクリーンプリントより時間をかけて、ひび割れができるようしっかりとインクを乾燥させる点がポイント。

乾燥後、職人がさらに手作業でプリント部分と生地を引っ張ることにより、インクにひび割れが入ります。

インクの割れ方は生地の伸びる方向によって決まり、基本的には縦方向をメインにひび割れができます

ひび割れさせたプリントTシャツのデザイン案          

ここでは、ひび割れさせたプリントだからこそ映えるデザイン案を紹介します。

クラックプリントはプリント面積の広いほうが、ひび割れの加工が目立ちます。

逆に、細かいデザインには向いていないので注意しましょう。

ロゴ

シンプルなロゴデザインは、ひび割れが入ると味が出やすく、クラックプリントにはおすすめのデザインです。

また、ロゴに文字が入る場合はフォント選びも重要です。ある程度太さがあるゴシック体やヴィンテージ感が引き立つデザイン書体を選ぶとよいでしょう。

多色プリントのイラスト

多色インクでプリントしたイラストも、クラックプリントと相性が良いデザインです。

アメコミ風のようなカラフルなイラストにひび割れが入ると、古着風の良さが、より感じられるデザインになります。

ただし、細かいデザインや細い線などはひび割れが目立ちにくいので、イラストにするならプリント面積が大きいデザインにするのがよいでしょう。

写真

写真もプリント面積が大きいと、迫力のあるデザインになります。ひび割れが入ることでヴィンテージな雰囲気が漂った味わいのあるTシャツになるでしょう。

とくに写真の場合は、写真全面にひび割れが入るので、面積が大きいとそのぶん、ひび割れ加工が目立ちやすくなります。お気に入りの写真プリントを、イメージ通りにひび割れさせたいときは、プロのプリント事業者に任せるほうがよいでしょう。

ひび割れさせたプリントTシャツの製作事例           

ここでは、実際にひび割れさせたプリントTシャツの製作事例を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

ひび割れさせたTシャツ1

文字全体にひび割れが入っています。赤地に白のプリントなので、ひび割れが目立ってヴィンテージ感を醸し出しています。

ひび割れさせたTシャツ2

生地を引っ張り、プリント部分にひび割れを作っています。生地が薄いTシャツなら、このようにやや強硬手段ですがその場でプリント部分をひび割れさせることができます。ただし、生地を傷める可能性があるので気をつけましょう。

ひび割れさせたTシャツ3

プリント部分の全体にひび割れが入り、ほどよくダメージ感が出ているTシャツです。プリント面積が広いと、ひび割れを入れられる部分も広くなり、よりダメージ加工をアピールできそうですね。

また、往年のSF映画を題材にしたデザインなので、ひび割れによるヴィンテージ感が作品のイメージとよくマッチしています。

【FAQ】ひび割れさせたプリントTシャツに関するよくある質問

ひび割れさせたプリントTシャツの扱いについて気になるポイントを纏めて紹介します。

クラックプリントは洗濯しても問題ない?

クラックプリントのTシャツは、洗濯しても問題ありません。ただし、ちょっとした注意と工夫が必要です。

プリント部分は、洗濯の摩擦によって劣化してしまいます。ひび割れ加工を施した部分が洗濯時にほかの衣類に引っ張られると、ひび割れすぎてしまうことがあります。

せっかくこだわって入れたひび割れを維持するためには、Tシャツを裏返しにして洗濯ネットに入れてから洗濯するようにしましょう。

こうすることで、ほかの衣類との擦れによるダメージは軽減します。

また、乾燥機を日常的に使っている方も注意が必要です。

乾燥機は高温で衣類を回転させるため、衣類の摩擦が起こりやすくなったり、温度によってはインクが伸縮したりして、ひび割れすぎてしまう可能性があります。

逆にひび割れたTシャツのプリントを修復する方法は?

Tシャツのプリント部分に意図せずひび割れが入ってしまったり、クラックプリントのひび割れが入り過ぎてしまったりしたときの修復方法を2つ紹介します。

布用絵の具や布用インクで修復する

一般的なアクリル絵の具でも修復できますが、水に強い布用の絵の具や布用インクなどを準備しましょう。

最適なのは、シルクスクリーン用の絵の具です。

絵の具をプリントの色味に合わせたら、割れたところに少しずつ筆で絵の具をのせ、完全に乾燥させます。

絵の具が周りににじまないよう、修復する箇所の周りにマスキングテープを貼っておくとよいでしょう。

ただしこの方法は、元のプリントの色味が単色の場合には向いていますが、多色使いのプリントの場合は絵の具の色を作るのが難しいため、やや不向きです。

また、プリント部分のデザインが細かいと、筆で色をのせていく作業も難しいかもしれません。

アイロンを当てる

アイロンでプリント部分を温めることで、インクの収縮が修復され、ひび割れが目立ちにくくなります。

アイロンを中温に設定し、キッチンペーパーや当て布をTシャツのプリント部分にのせ、上からアイロンを10秒程度当てましょう。

アイロンが高温すぎたり長く当てすぎたりするとプリント部分の劣化につながるため、様子を見ながら少しずつ当てるのがポイントです。

クラックプリントと相性の悪い生地は?

クラックプリントは、生地を引っ張ってひび割れさせるため、伸縮性ある生地でないと加工ができません。

綿素材でも、シーツなどによく使われるざっくりとした風合いの「シーチング」や、帆布とも呼ばれる厚手の平織物の「キャンバス」などは生地が伸びないため、クラックプリントとは相性がよくありません。

また、ポリエステルやナイロンなど化繊素材も、クラックプリントには向いていません。

クラックプリントをするときは、これ以外のコットン100%素材のTシャツやパーカーを選びましょう

「watasiino!!」なら、Tシャツのひび割れプリントに対応◎    

Tシャツのプリントをひび割れさせる方法や、クラックプリントのやり方やデザイン案、実際の製作事例を紹介しました。

新品ながらヴィンテージ感が出るクラックプリントを試したくなった方は、ぜひオリジナルプリントの「watasiino!!」でひび割れTシャツを作ってみましょう。

クラックプリントはもちろん、デザイン自体をひび割れたものにしたいときも、「watasiino!!」ならクオリティの高いデザインに仕上がります。

デザイン作成から任せられるのもポイントで、デザインに自信のない方でも、簡単な手書きやイメージ画があれば、プロのデザイナーがデザインを仕上げます

デザインシミュレーターを使って、デザインの完成イメージを確認することもできますよ。

創業20年の実績がある「watasiino!!」で、世界に1枚だけのひび割れプリントTシャツを作ってみませんか?

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