応援アイテムの1つ、横断幕。その場に適した横断幕が作れると、関わる人のモチベーションアップに繋がります。
この記事では、部活の応援や運動会で活躍する「横断幕」の作り方をまとめました。横断幕のデザイン案や、実際の制作事例を画像付きで解説します。
横断幕を作りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
横断幕の使用シーン
横断幕とは、横長の布に文字や絵などの情報を入れて目立つ場所に掲げ、広く知らせるために使われる幕のことです。
スポーツ大会などでフェンスやスタンドに掲げられているのが代表的で、「応援幕」と呼ばれることもあります。部活の応援や、体育祭・文化祭など学校行事でも使われることがあり、幅広いシーンで使用されています。
横断幕の一般的な使用シーンは、次のとおりです。
- スポーツの応援
- コンサート、ライブ
- 路上の注意喚起
- 広告や看板
- 部活や体育祭などの学校行事
スポーツや学校行事以外では、広告や看板、路上の注意喚起などにも横断幕は使われています。
また、さまざまな選択肢がある中で横断幕を選ぶことには、以下のようなメリットがあります。
- 重くない素材で情報を目立たせることができる
- 個人や団体の応援に使える
- イベントの主役にプレゼントできる
- 大きめに作成した場合でもたたんで持ち運ぶことができる
- 壁やフェンス、天井からつるしたりと設置方法の自由度が高い
- 記念品として残せる
横断幕を作るときに決めること
横断幕を作るときに決めることは、次の4つです。
- 素材
- サイズ
- 制作方法
- デザイン
次から詳しく解説します。
素材
横断幕でよく利用される素材を、表にまとめました。
ターポリン | ポリエステルと樹脂によるビニール素材強度があり、雨風や汚れに強い屋外に長期間掲示するタイプの横断幕に適する |
トロマット | ポリエステル100%の布素材安価で軽い一般的な横断幕の素材として人気定期的に持ち運んだり交換したりする屋内使用に適する |
綿ブロード(薄手) | ワイシャツなどに使われる生地横糸と縦糸が均等になっている平織の布手作りの横断幕(薄手)におすすめ |
オックスフォード(厚手) | 縦糸と横糸を2本ずつ揃えて平織にした生地厚みと光沢があり、綿ブロードより丈夫手作りの横断幕(厚手)におすすめ |
ターポリンは耐久性の高い素材なので、店頭の看板用や道路に面した柵などに常設するときにおすすめの素材です。
トロマットは、ターポリンに比べると耐久性は劣りますが、折りたたんでもしわになりにくくコンパクトに収納できます。屋内利用で手軽に設置や撤去がしたい場合にはおすすめの素材です。
手作りする場合は、綿ブロードやオックスフォードがおすすめですが、厚い生地のほうが文字や絵を描きやすいため、作りやすいでしょう。
サイズ
横断幕の一般的なサイズは、屋内と屋外で異なります。
屋内利用で作られる横断幕のサイズは、次のとおりです。
- 80cm×180cm
- 90cm×500cm
- 120cm×200cm
- 120cm×300cm
- 150cm×300cm
体育館で行われるスポーツなどで使用する場合は、比較的大きめのサイズが人気なようです。
また、屋外利用で作られる横断幕のサイズは次のとおりです。
- 90cm×360cm
- 90cm×500cm
- 120cm×450cm
- 120cm×540cm
- 150cm×600cm
サッカーのスタジアムや歩道橋などに設置する場合は、縦が短く横に長いサイズの横断幕が人気です。
なお、記念撮影やプロ野球の応援などで、手に持って使える横断幕も人気です。手持ちタイプの横断幕では、次のサイズが人気です。
- 60cm×120cm
- 45cm×150cm
- 60cm×120cm
- 70cm×200cm
横断幕は使うシーンや目的、条件に合わせて選ぶ必要があります。最適なサイズ選びの参考にしてくださいね。
制作方法
横断幕の制作方法は、以下のどちらかが一般的でしょう。
- 手作りする
- 事業者に依頼する
横断幕は手作りが可能です。しかし、比較的サイズの大きい横断幕を手作りする場合、布や道具の準備から始めなければならないため、時間や労力がかかることが予想されます。急ぎで用意したいときには向かないかもしれません。
横断幕の手作り方法は、次章で紹介します。
事業者に依頼する場合は、本格的な横断幕を作ることができます。豊富なフォントや配色で自由にデザインを決められるので、目立ちやすい、またはわかりやすい横断幕が作れるでしょう。
イラストや写真を入れたり、鮮やかな配色で作れたりと、視覚に訴える横断幕を作ることができるのが、事業者に依頼する魅力の1つです。
デザイン
横断幕のデザインを決めます。デザインで決めることには、文字や色、配置などがあります。また、著作権にも配慮する必要があります。
看板や広告の場合は、視界に入りやすくわかりやすいデザイン、スローガンでは迫力があり士気が高まるような色合いなど、シーンに合わせたデザインを考えましょう。
【手作り】横断幕の作り方・手順
横断幕を手作りする際の、作り方・手順を解説します。
横断幕を手作りするのに必要なもの
王道の布製横断幕を手作りする際に必要なものは、次のとおりです。
- 布
- 型紙とチャコペーパー(文字転写用)
- マスキングテープ
- 細めのロープ(横断幕をつるす用)
- ミシン、または熱接着両面テープ
- 絵の具(アクリルガッシュ・水性スプレーや水性ペンキなどの専用塗料)
- 筆と刷毛
- 防水スプレー
- 穴あけパンチ、ハトメパンチ
- 新聞紙
- カッター
- コピー用紙(できればA4)
布や塗料は手芸用品店での購入となりますが、百円ショップで用意できるものもあります。
以下、手順を紹介します。
1)デザインを考えて下書き(下描き)する
まずは完成イメージを考えデザインの下書きをします。手書きでもよいですし、Illustratorなどのソフトがあれば、パソコンでデザインしてもよいでしょう。
A4の用紙に下書きをして、転写の準備をします。
2)布の下準備をする
布に転写をする前に、布の下準備をします。
布の四隅は後からハトメ加工をするため、強度を保つための処理をしておきます。布の4辺を5㎝幅に折りミシンで縫うか、熱接着両面テープで貼り付けましょう。
3)布に転写する
1で作成した下書きを転写します。下書きと布の間にチャコペーパーをはさみ、文字の上をなぞります。転写ができたら、線に沿ってマスキングテープを貼っておくと、はみ出さずに色を塗ることができますよ。
4)塗料や絵の具で色を塗る
塗料や絵の具で色を塗ります。塗料は、耐水性のあるアクリルガッシュや水性スプレーが適しています。
アクリルガッシュの場合は、水の量の違いで色ムラが出やすいため、使用予定量よりも多めに出して、ムラのないように塗っていくことがポイントです。
水の量が多いと裏に染み出てしまいますし、少ないと後からはがれてしまう可能性もあるので、水の量には注意しましょう。
水性スプレーは、塗る面積が広いときにおすすめです。
色を塗る作業を何度か繰り返したら、塗料を乾かします。仕上げに、防水スプレーをかけて乾かせば完成です。
横断幕のデザイン案
横断幕のデザイン案を紹介します。
スローガン・応援
スローガンや応援では、鼓舞するような言葉や文章が入ることが多くあります。
例えば「必勝」や「突き抜けろ」などの言葉のほか、「風林火山」や「百戦錬磨」などの四字熟語も人気です。また、映画の名台詞やスポーツ選手の名言なども、横断幕には向いています。
ただし、応援をテーマにした楽曲の歌詞を横断幕に使いたい場合は、注意が必要です。歌詞を引用する行為は著作権法などに触れる可能性があります。
同じく、有名なキャラクターや著名人を使うことも著作権や肖像権の侵害に抵触する恐れがあるため、利用は避けたほうがよいかもしれません。
個人の応援であれば、遠くからでも見つけられるよう、名前が目立つようなレイアウトがおすすめです。
また、部活動やチームの場合は、スローガンを大きく配置して、わかりやすくすることが大切です。チームのユニフォームや、チームカラーと色を合わせると、統一感があってよいでしょう。
看板・広告
看板や広告は、わかりやすさが重要です。
フォントや色は、イベントのテーマや雰囲気に合ったデザインにすることで、直観的にイメージしてもらいやすくなるでしょう。
看板で横断幕を利用する場合は、お店の名前や電話番号、営業時間などをしっかりと記載しましょう。SNSやホームページのQRコードを埋め込むこともおすすめですよ。
そして何よりも、お店の特徴や魅力を訴求することがポイント。アピールしたい自社の魅力を、出来るだけ端的に表現しましょう。
大会出場・合格などのお祝い
大会出場や合格などのお祝いの場合は、赤や黄色、青などの原色を使うと一気に明るくなりお祝いムードを演出できます。
会社や学校で使うケースでは、シンプルでわかりやすいデザインがおすすめ。フォントはゴシック体や楷書体を使い、読みやすい横断幕を作りましょう。
【画像付き】横断幕の制作事例
ここでは、実際に制作された横断幕を紹介します。
体育祭・文化祭の横断幕
こちらは体育祭の横断幕です。すべて手作り、文字のみのシンプルなデザインで、わかりやすいですね。
こちらは大学祭の横断幕です。テーマである「Graffiti」の文字が筆記体でおしゃれに表現されています。すべて英語で表記されており、カジュアルさがありますね。
部活の応援用横断幕
こちらはバレー部の横断幕です。スローガンが大きく表記されており読みやすく、明るい水色が目立ちます。
こちらは吹奏楽部の横断幕です。余白には先輩からのメッセージが書き込まれ、寄せ書きの役割も果たしています。
ライブ用の横断幕
こちらはバンドの横断幕で、ライブ活動や配信などで使うために作ったそうです。手書き文字とおしゃれなフォントの組み合わせで印象的な仕上がりですね。今後、バンド活動の看板となるのではないでしょうか。
こちらはアイドル活動をするグループの横断幕。カラフルな色合いが目立ちます。写真や名前もデザインされていて、メンバーの顔がわかるよう工夫されていますね。
「watasiino!!」なら手軽に本格的な横断幕が作れる!
横断幕は、スポーツの応援や学校の行事などで、一瞬で情報を伝えたり団結力を高めたりと、うまく使えば絶大な効果を発揮するアイテムです。
オリジナル横断幕を作りたい方は、「watasiino!!」での制作を検討してみてください。
「watasiino!!」は、のれんや日除け幕、横断幕の制作実績が豊富なプリント専門の事業者です。プロのデザイナーがいるため、手書きデザインを送って依頼することもできます。内容次第では「お急ぎ便」での対応も可能です。
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